氏 名

吉武由彩

YOSHITAKE Yui
職 名 准教授
所 属 総合人間学科   地域科学コース
連絡先 TEL  | FAX 
Email yoshitake*kumamoto-u.ac.jp(*を@に変更して送信してください)
サイト等 http://researchmap.jp/181001

専門分野・研究分野

地域社会学、福祉社会学

 

研究内容

現代社会においては、人と人とのつながりが弱くなってきていると言われます。これまで人々の生活を支えてきた関係性が弱まる中、ボランティア活動や地域活動、地域福祉活動に期待が寄せられています。それでは、誰がどのような思いからこれらの活動に取り組んでいるのでしょうか。研究テーマの1つは、こうしたボランタリー行為をめぐる実証研究です。とりわけ、行為の担い手と受け手が直接に接点を持たない非対面的なボランタリー行為として、献血を取り上げ、匿名他者への贈与行為の分析を行ってきました。 また、農村における高齢者の社会参加活動や生きがいの研究にも取り組んできました。農村高齢者は地域に住み続けたいという思いを持っていることも多いですが、そうした高齢者の生活がどのように支えられているのか、地域社会における見守り活動やサロン活動の研究にも取り組んできました。

 

略歴

九州大学大学院人間環境学府人間共生システム専攻
下関市立大学経済学部 特任教員 2015-2016
福岡県立大学人間社会学部 講師 2017-2020
現職(熊本大学) 2021-

 

主要な業績等

【著書】
  • 吉武由彩,2020,「どうすれば献血者は増えるのか」三隅一人・高野和良編『ジレンマの社会学』ミネルヴァ書房,17-30.
  • 吉武由彩,2019,「地域生活構造への接近(2)――高齢者の生きがい調査から」山本努編『地域社会学入門――現代的課題との関わりで』学文社,149-175.
  • 吉武由彩,2019,「地域活動、地域組織への接近――地域福祉の展開、高齢者の見守り活動と社会福祉協議会」山本努編『地域社会学入門――現代的課題との関わりで』学文社,177-203.
  • 吉武由彩,2017,「過疎地域における住民主体の地域福祉活動の展開とその可能性――下関市豊北町の事例から」難波利光編『地域の持続可能性――下関からの発信』学文社,251-265.
  • 松本貴文・吉武由彩,2017,「大学による地域貢献の現状と課題――下関市立大学附属地域共創センターの事例から」難波利光編『地域の持続可能性――下関からの発信』学文社,225-234.
  • 吉武由彩,2016,「福祉――高齢化と支え合う社会」山本努編『新版 現代の社会学的解読――イントロダクション社会学』学文社,115-136.
  • 吉武由彩,2016,「社会調査の名著――量的社会調査の成果」山本努編『新版 現代の社会学的解読――イントロダクション社会学』学文社,177-185.
【論文】
  • 吉武由彩,2020,「献血を重ねることと互酬性の予期――聞き取り調査の結果から見る献血行為の一断面」『社会学評論』71(3): 429-46.
  • 吉武由彩,2020,「なぜ献血を重ねるのか――受血者不在の場合の献血動機と消極的献血層の動機変化」『福祉社会学研究』17: 159-180.
  • 吉武由彩,2020,「高齢者と承認――社会関係と社会参加の分析から」『社会分析』49: 11-27.
  • 吉武由彩,2019,「献血を重ねることと生きづらさ――聞き取り調査の結果から見る献血動機の一断面」『現代の社会病理』34: 57-73.
  • 吉武由彩,2014,「非対面のボランティア的行為と想像力の問題――多回数献血者への聞き取り調査の結果から」『西日本社会学会年報』12: 21-35.
  • 吉武由彩,2013,「若年層における献血の一断面――福祉的行為の生成過程をもとに」『現代の社会病理』28: 117-126.
  • 吉武由彩,2013,「社会学的想像力の現代的意義と可能性――『他者性想像力』に着目して」『社会分析』40: 125-142.

 

主要な所属学会

日本社会学会、西日本社会学会、日本社会分析学会、福祉社会学会、日本地域福祉学会、日本村落研究学会、日本社会病理学会、山口地域社会学会

  • 大学院社会文化科学研究科
  • 熊本大学文学部附属永青文庫研究センター
  • 熊本大学文学部附属漱石・八雲教育研究センター
  • 熊本大学文学部附属国際マンガ学教育研究センター

国立大学法人熊本大学 文学部

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