氏 名 |
山下 裕作YAMASHITA Yusaku
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職 名 | 教授 |
所 属 | 総合人間学科 地域科学コース |
連絡先 |
TEL | FAX |
サイト等 | https://researchmap.jp/read0124989/ |
専門分野・研究分野
日本民俗学 農業農村工学(計画分野) 農業経営学
研究内容
研究内容は色々です。大学院生の頃は東洋史を研究していました。清朝末期の内モンゴルの農業開墾や、そのきっかけになったモンゴル軍の役割の後退、そしてモンゴル関係のお役所(理藩院)の変化とかで、論文を書いてます。そもそもは真面目だったというわけです。で、農林水産省でモンゴルを研究しようと、農業経済学を勉強して、国家一種をなんとか合格、望み通り研究職として採用されて、モンゴルは中国と関係が深いということで「中国農業試験場」に配属になりました。こっから色々狂ってきます。この試験場、所在地が広島県、この「中国」は中国地域の中国、モンゴルとはすっぱり関係なくなっちゃった。そうはいっても、給料下さるし、腐っているわけにもいかず、過疎高齢化の先進地域、中国山地の農村地域にあちこち分け入り、村の「高齢者」の皆さんから色々と素晴らしいことを教えて貰いました。その結果、農業経済職なのに経済合理性とは真っ向対決!集落営農やら営農集団の悪口言ったり。寒い山中の村で小麦作ってウドン乾麺作って直売所で売れてしまってみたり。経済学以外の仲間たちと面白いことをしてました。そしたら経済の連中に嫌われて、農村工学研究所という土木学(荒くれ者という意味)の研究所に移された。そこでは、年間100日以上村々に出張。
稲の神様の話を聞いて、なんでだか川遊びにつながって、川掃除が始まって、耕作放棄地も無くなってしまったり。昔の暮らしの話を聞いていたら、その様子の絵を描いてくれて、それをもとにシャギリコ(お祭り)復活!そのうえ若い家族が複数戻ってきてしまったり(限界集落でのお話し)。ちょっと行き過ぎて(依頼されたので)村の怪談調べて展示してみたり(「農村における怪と談展」)。ついでに廃校を利用した宿泊所の体育館で「百物語の会」をしたら、人間も元人間も盛り上がって、ちょっと怖いことが起きてしまったり。荒くれ者の研究所でも一番荒くれたことを、とりとめもなくやってきたわけです。一言で言うとすれば「犬も歩けば棒に当たる」ということを実証しようとしてきたのかも知れません。学生諸君も、頭だけで色々ぐるぐる考えたって悩みは深くなるばかり、気楽に適当に外に出て、知らないことを目と耳と鼻と舌で感じ取り、手と足をジタバタさせて理解を深めていきましょう。文章だって論理的・客観的でなくてイイ。非論理的・主観的、でも情熱に満ちた文章を書くことは、将来にわたって何かを表現し続けて行こうというクリエイティブな意欲を醸成します。そうした訓練が出来るのは、学生のうちの今しか無いのですからね。好きに適当に自由に、頑張って下さい。主要な業績等
【著書】 |
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【論文】 |
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社会的貢献・活動等
- 「研究内容」にも書きましたが・・・
- 麦正月の話を聞いてたら、専門家が山では困難と言っていた小麦作が始まりウドンにしたら売れました。新たな土地利用型転作物見つけた。
- 準限界集落でサンバイさん(稲の作神)が乗ってる魚(サクラバエ)の話を聞いていたら川掃除がはじまって、耕作放棄地もなくしてしまいました。
- 限界集落で鉄穴流し(もののけ姫関係)や焼き畑の話を聞いてたらお祭りが復活して余所に出ていた若者の家族が複数戻ってきました。
- 結局私は社会貢献・活動していません。おじさんやおばさんの家に行って、聞きたい話を聞きたいだけ聞いてきただけです。これから頑張ります。今は熊本県内の近代産業遺産の文化的景観登録のため調査活動を「学生諸君が」はじめてます(僕は事務手続きをして、海を見て、聞きたい話を聞くだけです)。目指すぞ世界遺産!頑張れ学生!!君たちの成果・業績だ!!!有名になろうぜ!!!!熊大の熊!シャー!!!
主要な所属学会
日本民俗学会 農業農村工学会 農業普及学会 現代民俗学会 雑穀研究会 岡山民俗学会 山陰民俗学会