最終更新:2020-08-05
「国語科」から「文学科」へ
みなさんが高校までに習ってきた教科「国語」では,現代文,古文,漢文という3種類の文章が扱われています。大学の文学部でも,もちろんこれらの文学的文章を扱いますし,日本語そのものを扱う授業もあります。では,大学の文学部でできる,これらの領域の「より専門的な勉強」とは,どのようなものなのでしょうか。
今回のオンライン説明会にあたり,文学科での学びのイメージをつかんでいただくために,4名の教員がそれぞれの得意分野に関する読み物を用意しました。
残念ながら直接お話をすることはかないませんが,大学の研究室をふらっと訪問したつもりで,お気軽にお楽しみください。
日本近現代文学(現代文)
書いた人:坂元 昌樹 教授(専門分野:小説・評論の研究,翻訳文化の研究)
- 特別企画「近代文学と熊本―ラフカディオ・ハーンと夏目漱石―」[PDFファイル](3.3MB)
- 熊大の前身・第五高等学校では,文学者として知られる夏目漱石とラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が教鞭をとっていました。文学部は専門のセンターを作るほどの漱石・八雲推しで,文学科の教員もここで研究しています。
この資料は二人の熊本時代について,その著作を紹介しながら概説したものです。なお,資料中で触れられている夏目金之助(漱石)の評論「人生」は,電子版で全文を読むことができます。
- 関連情報
- 坂元先生の研究者紹介は[こちら](researchmap)。
日本古典文学(古文)
書いた人:日高 愛子 准教授(専門分野:和歌文学)
- 特別企画「くずし字で古典を読んでみよう」[PDFファイル](1.4MB)
- 文学科には,教科書の印刷された活字ではなく,手書きの(くねくねした)「くずし字」を解読しながら,原文で古典資料を読む授業(2年生)があります。
実際にどのような字がどのように書かれているのか,ちょっと覗いてみましょう。
- 関連情報
- 日高先生の文学科模擬授業は[こちら]。演習の内容が動画で見られます。
- 日高先生の研究者紹介は[こちら](researchmap)。
中国古典文学(漢文)
書いた人:屋敷 信晴 准教授(専門分野:六朝・唐代小説)
- 特別企画「「月」に何を思う―漱石句の月と漢詩の月―」[PDFファイル](280KB)
- 夏目漱石が熊本で詠んだ俳句をどう解釈するか。中国古典文学(漢文)を専門とする先生が,「月」のイメージを手がかりに考察しています。
文学科の魅力の一つは,このように国境・言語・時代・ジャンルを超えて「読む」ことができる点にあります。
- 関連情報
- 屋敷先生の研究者紹介は[こちら](researchmap)。
日本語学
書いた人:茂木 俊伸 准教授(専門分野:現代日本語の文法・語彙)
- 特別企画「看板から始まる日本語学―茂木コレクション2020夏―」[PDFファイル](2.7MB)
- 学問の入口か,それとも単なる趣味の世界か。毎年,熊大の各学部の1年生に笑い(と感動?)をお届けしている通称「茂木コレ」,ガチな26ページの資料で参戦!