しゃべり場
6/8シンジルトゼミ・プチ同窓会と「体を開く」姿勢
皆さまお久しぶりです。
2023年度卒業の栁瀨と申します。
気がつけばもう卒業から丸2年以上も経ってしまい、学生と呼んでもらうには厳しい立場にはなってしまったのですが、先日6月8日に茨城・つくば大学で行われたディリフさんの研究発表にあわせて、シンジルトゼミ・プチ同窓会に呼んでいただきました!
(メンバー:シンジルト先生、在籍生ディリフさん・チャリスさん・タォリさん、卒業生の寺本さん・ダウランさん・宮元さん・栁瀨)
私が卒業して以来、それぞれで就職されていたり、たゆまず学問の道を歩まれていたりと、次のステージに進まれて切磋琢磨されている様子と感じるとともに、それでいてなお肩の力を抜いて話せる素敵な時間を過ごすことができたと感じました。
東京在住メンバーが意外と近くに住んでいたり、勤め先のあれやこれやとか、シンジルト先生のご子息がすっかり大きくなっていて⋯⋯、等々、ここに書き尽くせないくらいに様々お話させていただきました。実のところ、お話できなかったメンバーもいたり、私の卒業後に皆さんがどんな研究を続けられていたか聞きそびれてしまったりとタイムアップが惜しい限りでした。
↑いただいた熊本のお土産。東京で見かけたらすかさず買ってしまうくらい栗千里大好物です。
少しだけ私の近況を。
急きょ、本年2月から海外向けのお仕事をする機会をいただき、2月中頃に1週間ほどインドに滞在してきました。
写真などがあまりないのですが⋯⋯、とにかく道路の交通量がすごい!日本の3倍くらいの密度の車にバイクですし詰め。そんな中でも気ままに車線変更、横断、さらにはUターン!?いや、逆走!??等々、中々スリル満点な道路事情でした。
(朝の新宿駅の歩行者を車で再現したらこんな感じかしら……と思ったり)
そんな移動中に上司にポツリと言われたのが「あなた、こういうの苦手そうだけど、案外タフだねぇ。」のひとこと。
横ではしきりに複雑な交通網を駆け抜けようとプー、プー、とクラクションがけたたましく鳴り響いていました。大抵の日本人は辟易してしまうと思うのですが、私は比較的落ち着いて、お、何だか独特なリズムがあるなぁ、と思っていました。あとから聞いた話だと日本だとクラクションは「おい!危ないぞ!」のサインですが、どうやらインドでは「ちょっと横通るからな。動かずそこにいてくれよ」のようなサインの意味として使うとのこと。プーッ、プー、プププ……。
上司の言葉を反すうしながら、ああ学生時代に大学で、文化人類学ゼミで学んだ教えが活きてるのかなと感じていました。インド人の国民性?は、日本人に比べるとウェット。私がキョロキョロしてると「困ってんのか」なんて話かけられたり、明らかに知らない人同士がも急に意気投合してたり。人との垣根が低くて、周囲の人とのネットワークが絡み合う国であるのだと。そうしたときにこのクラクション攻撃も複雑な交通網の中でお互いの協力を取り付けるための依頼みたいなものではないかと、そのことを考えていました。周囲数mの車間距離(プライベート空間)がないとムッとする日本人とは、対照的で象徴的です。
そんな雑な考察ではあるのですが、きっとこれは異文化の中でも体を開く姿勢からの気付けた何かなのだなぁ、としみじみ思った次第で、これからも文化人類学の教えを体に宿して色々なものを感じていけたらと思います。
……とここまで言っておきながら、ホテルに帰って脳裏に染み付いたクラクション攻撃の耳鳴りで寝不足に陥るのですが(笑)
以上、取り留めもない文章でしたがこれにて私の「しゃべり場」の文章を終わりたいと思います。なかなか熊本に行くタイミングがなくもどかしいですが、熊本に行った際はまたぜひ様々お話しましょう!少しフラフラになりながら下通を歩いたり、子飼のスクランブル交差点にやきもきしたり、サクラマチのエスレーターの遅さにイライラしたり(笑)。熊本ライフをまた満喫したい限りです!
それではまたお会いできる日まで。
栁瀨