しゃべり場

最近のメンタルの薬

文化人類学ゼミ 2022年度卒業生の松本悠里です。

1年以上前に馬術部について書きましたが、時の流れの速さに辟易しています。

 

現在は熊本を出て大阪で仕事をしています。

色んな経験を経て特殊なスキルを身につけてきた人たちがたくさん集まる会社で、クリエイティブ精神の塊を作っています。

もともと趣味にしていたものだったので、毎日飽きることなく出勤しています。

ただ私はどちらかというと作り手ではなく、制作物が期間内にきちんと仕上がるように管理する立場です(というととても偉そうですが上位の役割ではありません。むしろ雑用とかも多い気が…)。

まだ仕事を初めて10か月ちょっとなので3歩進んで2歩下がる毎日ですが、作り手の作業をスムーズにし、制作物がより良いものになるよう日々奮闘しています。

 

もう大学を卒業してから1年が経とうとしています。

人生で一番きついかも、と思う瞬間をたくさん味わいました。

仕事をうまく進められない辛さ、仕事場での人間関係の悩み、その他いろいろ…。

これって自分の能力が不足しているから?要領が悪いのかな?と思っていろんな人に相談してみましたが、同期や友人も心身ともに消耗している人が多く、もしやこれは「社会人になるための洗礼」なのではないかと恐怖したのを覚えています。

確かに学生の時とは必要な熱量やエンジンの種類が全く違うな、と思います。

地上で楽々自転車を漕いでいたのに急に大海原に放り出されたかのような異次元感があります。

自転車は役に立たないし自力で泳いでいくのは無謀だし、という状況で、私も無力感に苛まれました。

そんな時、いろんな方からの「助け舟」があり、今こうして仕事が続けられている状態です(救ってくれた多くの方には感謝です)。

 

ただ、そんな鬱屈とした時期から復活し、ひと皮むけたな、と自分でも思います。

自分で言うのも何ですが、大学時代まではずっと平坦な人生で、この無力感による挫折が人生初の大きな挫折でした。

個人的にはこれ以上ないな、と思う挫折でした。

しかしそこから復活したことにより、ある種の大胆さを手に入れました。

多分これから何か失敗したとしてもあれ以上の苦しみはないだろう、という考えから失敗をあまり恐れなくなったように思います。

失敗や挫折は目前にすると反射的に避けてしまいたくなりますが、経験して時間が経つと消化吸収されて、実は自分の右腕や背骨になっている、そんなものだと実感しました。

 

ただ大きな失敗や挫折を消化しきるためには、自分のメンタルケアやモチベーションアップが何より大事だと心の底から思います。

そしてメンタルケアやモチベーションアップに効くと身をもって体感したのは「声を出す」ことです。

同期や友人と飲みに行って愚痴大会を開催し、映画を観に行って感想を話し合い、USJのジェットコースターで叫んで…そういう「声を出す」行為は不安を物理的に身体から追い出しているような気分になって、次の日には何だかスッキリしていました。

ただただ叫ぶだけでも効くので、体内から何か出す、という行為がどういうわけかメンタルを癒す効果を持ち合わせているのかもしれません(誰か研究してくれ…)。

 

1年間を振り返りながら書いたので、かなり冗長な文になってしまいました。

この文章自体が愚痴の掃きだめのようになってしまいすみません。

人生に後ろ向きなわけではないのですが、どうしても失敗はつきものなので、それならこれからも失敗しまくってその度に強くなっていきたいと思います。

皆さんもいっぱい失敗して、愚痴大会やカラオケ大会など、開催しまくってください。

それではありがとうございました。

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最近のメンタルの薬