しゃべり場

冬巡業と現実

みなさん こんにちは
修士2年生の寺本です。
 
そろそろ「年の瀬」という言葉がふさわしい時期になりましたね。
あまり直視したくはないのですが、修士論文の提出締め切りが日に日に存在感を増しています。
気が重いことがあると捗ることはなんでしょうか。そう、現実逃避ですね。
 
12月4日に、熊本県菊陽町で大相撲熊本冬巡業の千秋楽が行われました。初めて巡業を見に行きましたので、今回はそのお話をさせていただきたいと思います。これも研究の一環です。
 
巡業は大都市で行われる「場所」と異なり、各地を回っている興行です。地方の相撲ファンにはこれを心待ちにしている人も多いようで、私は9時の開場の30分前に到着したのですが、すでに会場を半周する入場待ちの列ができていました。
 
巡業では、場所とは違ったものがたくさん見られます。例えば、取組が行われる前の力士たちの稽古が土俵上で行われたり、力士の髷を結う床山さんが実演したり。そして、私が巡業で最も楽しみにしていたのが「初切(しょっきり)」です。これは土俵上で2人の力士が相撲の禁じ手(反則)をコミカルに演じるもので、ほぼ巡業でしか見られない演目なのです。塩を山盛りにして投げたり馬飛びして決めポーズをとったり行司さんに絡んだり、息ぴったりの2人が土俵上で動くたびに会場から笑いが沸き起こっていました。ぜひ文末の写真をご覧ください。
 
取組では、九州出身や熊本出身の力士が呼ばれると会場からひと際大きな拍手がおきていたり、力士に赤ちゃんを抱っこしてもらっている人が居たり、緊迫した「場所」とは違った「巡業」ならではだなぁと思う場面がたくさんありました。
 
1回は相撲を見てみたいけど、なんだか敷居が高くて行こうと思えないという方は、ぜひ地方巡業に行ってみるのをおすすめします。周りの観客の人たちも、写真を撮るのに真剣だったり、推しの力士に話しかけに行ったり、何もせず土俵上を眺めていたりと思い思いに過ごしていて、一人でも十分楽しむことができました。
 
さて、論文執筆の合間の現実逃避のエッセイもここまでにして原稿と向き合いたいと思います。
 
研究室のメンバーの存在に支えられながら、春を迎えられるように頑張ります。
皆さんの新しい年が幸多いものになりますように。
 
 
寺本しゃべり場1.jpg
 
                            →会場のフードトラックで販売されていたちゃんこ鍋
        お店の応援している力士のステッカー付 鶏出汁が美味しかった
 
 
寺本しゃべり場2.jpg
 
                        →初切で抱え上げられる力士
 
 
 
寺本しゃべり場3.jpg
 
                       →向かい合った相手を馬飛びで飛び越えて
 
 
 
寺本しゃべり場4.jpg
 
                    →華麗に着地して決めポーズ!