しゃべり場

5年ぶりの帰省

 ディリフです。

 今年夏5年ぶりに故郷に帰ることができました。

 今回の帰省では、故郷の変化を実感しました。都市化が進み、村の若い者が少なくなって、土地を村にいる人に譲っていることが多くみられました。故郷では土地は牧畜地と農耕地に分けられています。農耕地が増えると農作業の負担も増えるかというとそうではありません。現在は、ほとんど機械化しているので土地が多くなってもあまり負担にならず、逆に、農耕地が少ないと儲けられないうえに、投資したお金も戻って来ないと言っていました。また、牧畜地の広がりもよくみられます。牧畜地も共有地と私有地に分けられています。共有地というのは、5人か6人で一緒に共有する土地のことです。みんなで一緒に羊を入れて、草を食べさせているから草がそんなに高くありません。それに対して、私有地とは、使用権をもつ個人が管理している土地のことです。これに冬と春に家畜を入れます。ちょうど私の叔父が他の人から牧畜地を譲り受けることができました。隣の牧畜地の主が街に移住したので、牧畜地を叔父に契約で、長年ごとで譲りました。村でもほとんど定住しているから、牧畜地は住宅地から車で40分という遠いところにあり、牧畜地も柵で囲まれています。

 牧畜地は川がないため、叔父は羊を私有地に入れている間、毎日1回水汲みに行きます。また、群れの中の3匹の羊にGPSをつけて、羊の群れがどのあたりに行ったのかをスマホで随時チェックできます。羊の柵や水を飲むところにカメラを設置して、家からでもみることができます。 

 そして、叔父は友人や親せきを集めて牧畜地でテントを立てて、火を焚いて、肉を煮て、ワイワイするのが一番だと言っていました。

 5年ぶり/だけでしたが、故郷の変化は、私にとって無視できるものではありませんでした。とはいうものの、いくら変化していても、故郷はひとつしかありません。

ディリフしゃべり場1.pngのサムネイル画像

写真1 山頂からの眺め

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写真2 夏ナガダム(祭り)の会場

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写真3 GPSつけている羊の動き

 

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