しゃべり場

心の風景のメモ

しゃべり場をご覧の皆様はじめまして
M1(大学院1年生)の寺本新乃です。
暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。私の育てている朝顔は先日芽を出し、遅い時期に蒔いたにも関わらず熱気も栄養とばかりに成長しております。
 
自由におしゃべりして良い場ということなので、今回は私が実践している心の風景のメモについて喋ってみようと思います。
 
私は非常に忘れっぽい性分なので、日常的にメモを必要とします。今までの大きな失敗としては、皆勤していた講義の学期末の試験日を忘れて欠席し、落単したことなどがあります。大学生活では自分で情報を掴み、管理することが必須なので、私の大学生活は毎日がサバイバルです。
 
これほど忘れっぽいと、何かを見て「良いな、素敵だな」と気持ちが動いたこともたまに忘れてしまいます。それは何とももったいないので、私が行っているのが心の風景のメモです。
 
もったいぶりましたが、心の風景のメモとは、俳句のことです。俳句は17音で情景や心情を描きます。季語や音数などの縛りがあるのが基本ですが、清涼飲料水メーカーの伊藤園は、こうした形式にこだわらない俳句を募集した「お~いお茶新俳句大賞」を主催しています。この新俳句大賞のキャッチコピーが、「心の風景を、書きとめよう」なのです。
 
これが心の機微さえ忘れがちな私にぴったりでした。
例えば、真夏日に少年が水筒を掴んで天を仰ぎ、のどを鳴らしてお茶を飲んでいるのを目にして、温度計の数値よりも夏を表した姿だと感じたときにメモした句。翌日には忘れてしまうようなことも、俳句が記憶のトリガーとなってそのときの情景や心情を思い出すことができます。こうしてここに書けるのもそのおかげなのです。
 
心の風景のメモで私の大学生活が円滑に進むわけではありません。相変わらず工夫と失敗を繰り返しながら忘れっぽい性分でサバイバルしています。そんな中でも自分の心と向き合う1つの方法として、心の風景を書きとめる俳句、いかがでしょうか。
 
ここまで駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
お茶を手に取った際はぜひ、一服しながら色んな人の心の風景を覗いてみてください。
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私の朝顔。種を蒔いて3日で芽が出た

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