第9回研究会「牧畜社会におけるエスニシティとエコロジーの相関」

―EE科研2021年度研究会―

ご案内

■日時：2021年7月24日（土）

■形式：Zoomを利用したオンライン研究会

■趣旨

EE科研成果の一環として、2020年度においては、図書『牧畜を人文学する』を刊行した。科研の最終年度となる2021年度においては、ビジュアルな面から研究を促進していきたい。本研究会は2部構成となる。第1部では外部講師として新鋭の歴史学者と人類学者をお招きし、『牧畜を人文学する』を批評していただく。第2部では牧畜の「あゆみ」「はたらき」「ねうち」について議論を交わし、牧畜研究の拡張可能性を展望していく。

■プログラム

【第1部】合評会　（09:00～12:00、公開）

◎対象：シンジルト／地田徹朗（共編著）『牧畜を人文学する』名古屋外国語大学出版2021

書籍情報：　https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908523298

◎評者：岩本佳子（長崎大学）、宮本佳和（国立民族学博物館）

◎司会：地田徹朗（名古屋外国語大学）

【１】趣旨説明：シンジルト（熊本大学）09:00～09:05

【２】コメント１：岩本佳子（長崎大学）　09:05～09:55

伸び縮みする「境界」――オスマン朝における遊牧民歴史学的研究の視点から　

【休憩】09:55～10:00

【３】コメント２：宮本佳和（国立民族学博物館）10:00～10:50

国家の統治と「牧畜民的」生き方――南部アフリカの人類学的調査研究の視点から

【休憩】10:50～11:00

【４】執筆者たちによるリプライ：11:00～11:30

【５】総合ディスカッション：11:30～12:00

【第2部】発表会　（13:00～17:00、非公開）

＜セッション1　牧畜のあゆみ （13:00～14:00）＞

【１】秋山徹（早稲田大学）

ユーラシアの心臓部、天山の山嶺から――牧畜民の来し方、いま、そして行く末は？

【２】井上岳彦（北海道大学）

軍馬、羊毛、ステーキ――カルムィク草原の飼養目的はいかに変化したのか？

【３】岩本佳子（長崎大学）

牧畜民とオスマン朝、そして現代――牧畜の記憶はどう語り継がれ、扱われてきたのか？

【４】田村うらら（金沢大学）

トルコ遊牧民ユルックの現在――いかに移動を生き抜くか？

【事実確認】14:00～14:05

【休憩】14:05～14:10

＜セッション2　牧畜のはたらき　（14:10～14:55）＞

【５】地田徹朗（名古屋外国語大学）

カザフスタン・小アラル海地域での牧畜――牧畜が災害復興に果たした役割とは何か？

【６】宮本万里（慶応義塾大学）

ヒマラヤでヤクと生きる――ブータンの牧畜民にとって境界とは何か？

【７】上村明（東京外国語大学）

モンゴルの乳しぼり――牧畜民と家畜の心は通じるか？

【事実確認】14:55～15:00

＜セッション3　牧畜のねうち （15:00～15:45）＞

【８】波佐間逸博（東洋大学）

ナイル遊牧民のリズミカルな日々――おまえたちは牛の声で歌っているか？

【９】田川玄（広島市立大学）

エチオピア牧畜民の祝福にあふれた老人式――どのように人生を仕上げるのか？

【10】シンジルト（熊本大学）

オイラト、動植物、無生物――牧畜民的な「共生」とは？

【事実確認】15:45～15:50

【休憩】15:50～15:55

＜コメント　（15:55～16:30）＞

石井雅（風響社）、シンジルト

＜総合ディスカッション　（16:30～17:00）＞

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■お申し込み方法

 公開となる第1部に参加される方は、2021年7月22日（木）までに、以下のフォームに記入の上お申し込みください。

https://forms.gle/fazWZkvXC6VkYZwy8

あるいは直接以下のQRコードにてお申し込みください。

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23日(金)、ご登録されたメールアドレス宛に、Zoom情報をお送りしますので、お待ちください。

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■お問い合わせ先

シンジルト　shinjilt[at]kumamoto-u.ac.jp

■主催

・熊本大学文学部文化人類学研究室

https://www.let.kumamoto-u.ac.jp/ihs/soc/anthropology/

・科学研究費補助金・基盤研究B（海外）

牧畜社会におけるエスニシティとエコロジーの相関

https://www.let.kumamoto-u.ac.jp/ihs/soc/anthropology/shinjilt/ee-project/

■この案内状をダウロードするには「研究会ご案内.pdf」をクリックしてください。