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2018年12月8日(土)「食と肉の種的転回」シンポジウムのご案内

 
下記の通り、食と肉に関するシンポジウムを開催いたします。文化人類学、倫理学、歴史学、民族学の研究者だけでなく、作家やアートキューレーターの方々も議論に加わります。関心のある方の参加を歓迎します。
 
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  • ■ 名称:食と肉の種的転回
  • ■ 日時:2018年12月8日(土)10:00-18:00
  • ■ 場所:熊本大学文法学部本館・共用会議室
  • ■ 趣旨:肉はヒトを養うだけでなく、人と人の絆、人の内面性も育む。
        他方、肉の側から見れば、ヒトは他種と食に相互依存する点で、脱人間中心主義的ヴィジョンが
        得られる。
        本シンポジウムでは、マルチスピーシーズ人類学の理論を生態学、歴史学、哲学、文学、アート
        にまで拡張して、食肉実践にみられる種間関係のダイナミックスを描き出したい。

 

【プログラム】
  • ■ 開会挨拶 10:00-10:05 水元豊文(熊本大学 文学部長)
  • ■ 趣旨説明 10:05-10:25 奥野克巳(立教大学)
                 「人類学的なるものを超えた人類学としてのマルチスピーシーズ研究」
  • ■ 研究発表 10:25-18:00
  • ■ セッション1 狩猟から考える食肉 10:25-12:00
      司会:佐藤岳詩(熊本大学)
      (01)辻村伸雄(国際ビッグヒストリー学会)
          「ビッグヒストリーから考える肉食・狩猟」
      (02)山口未花子(岐阜大学)
          「土地で一番美味しい食べ物としての野生の肉:カナダ、ユーコンのヘラジカと
           西表島のリュウキュウイノシシの比較から」
      (03)菅原和孝(京都大学名誉教授)
          「南部アフリカ狩猟採集民グイの動物認識と摂食忌避再考」
      (04)北條勝貴(上智大学)
          「仏教典籍が内包する狩猟感覚」
  • ■ 質疑応答 11:45-12:00
  • ■ 昼休み  12:00-13:00
  • ■ セッション2 食肉の文学・芸術・哲学 13:00-14:30
      司会:近藤祉秋(北海道大学)
      (05)吉村萬壱(作家)
          「捕食される存在としての人間:その文学的考察」
      (06)上妻世海(文筆家/アートキューレーター)
          「制作論からみるマルチスピーシーズ人類学」
      (07)逆卷しとね(独立研究者)
          「共生態としての種:ダナ・ハラウェイと内なる協働」
      (08)佐藤岳詩(熊本大学)
          「動物倫理と肉食」
  • ■ 質疑応答 14:20-14:35
  • ■ 休  憩 14:35-14:45
  • ■ セッション3 種間関係としての食肉  14:45-16:20
      司会:シンジルト(熊本大学)
      (09)近藤宏(立命館大学)
          「ある肉食形態の系譜と敷衍:パナマ東部先住民エンベラの豚肉について」
      (10)宮本万里(慶応大学)
          「北東インド地域における屠畜と葬送:人体と動物の境界と越境」
      (11)山田仁史(東北大学)
          「肉食における嗜好と忌避:台湾の犬肉食を中心に」
      (12)石倉敏明(秋田公立美術大学)
          「「内臓」と「外臓」の論理:可食性の人類学に向けて」
  • ■ 質疑応答 16:05-16:20
  • ■ 休  憩 16:20-16:30
  • ■ セッション4 総合討論 16:30-18:00
      司会:シンジルト(熊本大学)
         佐藤岳詩(熊本大学)
         近藤祉秋(北海道大学)
         奥野克巳(立教大学)
  • ■ 研究懇談会  19:00-21:00

 

 

【主  催】基盤研究(A)「種の人類学的転回:マルチスピーシーズ研究の可能性」
【後  援】熊本大学(文学部、大学院社会文化科学研究科)、九州人類学研究会
【参加費等】無料。申し込み不要。
【問合せ先】シンジルトshinjilt[]kumamoto-u.ac.jp
        佐藤岳詩sattake[]kumamoto-u.ac.jp
        奥野克巳katsumiokuno[]rikkyo.ac.jp
        *[]を@に変えてください。