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【夏期集中講義】

8月8日から8月10日の3日間、「共生の人類学」と題して、生態人類学がご専門の長崎大学の波佐間先生に集中講義をして頂きました。

 

講義ではアフリカの言語的・非言語的コミュニケーションなどの観点から、

・牧畜における人間と家畜の相互に能動的で対等な関係性

・婚姻時の婚資の交渉、新郎側と新婦側が合意に至るプロセスとその分配

・ボンガンドの人々の共在感覚(一緒にいるという感覚)と、日本人との相違

など様々な社会的現象に焦点を当て、アフリカの人々がどのように紛争を解決して自然や動物、他者と共生・共存しているか、その技法と実践について、グループディスカッションや質疑応答を交えながら理解を深めました。

 

講義の冒頭でアフリカのマイナスイメージとプラスイメージについて話し合った際、私は貧困や紛争などネガティブなイメージを真っ先に思いつき、自分の中にアフリカへの偏ったイメージやステレオタイプがあることを強く実感しました。

そして映像と音声を含む資料や教授の実体験に基づくお話から、私たちのステレオタイプとはかけ離れたアフリカの人々の生活と、日本人にはない他者への接し方や関係の構築の仕方を知り、また学生と教員の相互のやり取りを通して新しい発見をしたり、視野を広げたりすることが出来ました。

 

講義を通して、アフリカにおける生業システムのダイナミックさや豊かな世界観について理解を深めるとともに、相対的な視点を身に着けることが出来ました。

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