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『永青文庫叢書 細川家文書 絵図・地図・指図編Ⅱ』を刊行

2013.03.01

永青文庫研究センター編『永青文庫叢書 細川家文書 絵図・地図・指図編Ⅱ』を吉川弘文館より出版しました。「江戸幕府の成立と領国支配」をテーマに、203点の写真を厳選しました。
各地の国絵図に世界地図、また災害対策研究で注目されている災害絵図等、様々な資料を掲載しています。写真は全てカラーで、できる限り本物の資料に近い色で掲載されています。序文は蒲島郁夫熊本県知事、解説は北野隆特任教授と研究支援者の藤本豊治氏、跋文は甲元眞之センター長が執筆しています。

 

掲載資料の中から、スタッフお勧めの資料を少しだけご紹介します。

  • 「海陸行程図」
    細川家の参勤交代の経路を中心に熊本城より江戸の龍口上屋敷までの街道の景観が、一部に金箔を施して描かれています。33mにも及ぶ折本で大変珍しく、美しい資料です。
  • 「肥前国嶋原津波之絵図」
    後に「島原大変肥後迷惑」といわれた寛政4年の大津波の被害を描いたものです。津波部分が掛紙になっており、島原城下に津波が押し寄せる前後の状況を掲載しています。被害の範囲が一目で分かるよう工夫されています。
  • 「魯西亜人応接図」
    ロシア使節プチャーチン一行と幕府全権筒井政憲らとの会談の様子が描かれています。椅子に座したロシア側に対して、日本側は畳を高くして対応しました。絵図には、椅子を運ぶ様子も描かれており、ロシアから椅子を持ち込んだ事が伺えます。

その他にも、様々な資料が掲載されています。是非一度ご覧ください。
詳細につきましては、吉川弘文館HPをご覧ください。

※当センターでは販売しておりません。お近くの書店等でご注文ください。

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