教員
現地調査
新疆ウイグル自治区イリ=カザフ自治州ジョウソ県とテケス県、河南蒙旗
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1 広西チワン族自治区は、ジェイムズ・C・スコットが「ゾミア」と呼んでいる地域に該当し、ここに中国最大の少数民族チワン族以外にも多くのシナ・チベット語族の民族が暮らしている。写真の建物は、自治区の中心地南寧市にある広西民族博物館である。
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2 新疆やチベットなど内陸アジア地域に比べて、ここ広西においては食の禁忌が少ない。写真は、広西の玉林市の青空市場で売られている様々な肉料理のための調味料である。右から左へ、羊肉・豚肉・牛肉・猫肉・犬肉・蛇鶏猫スープを作るのための調味料となる。
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3 玉林市が国内外でその名を知られるようになったのは、犬肉祭(狗肉節)の開催である。夏至の日、玉林市で開かれる犬肉祭で一万匹以上の犬が殺され食されるといわれている。写真は、玉林市内に数多くある犬肉専門の料理屋のひとつである。
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4 犬肉祭の是非を巡り、動物愛護団体・行政機関・食肉業者・地域住民の間で激しい論争が繰り広げられている。現地において犬肉食は夏至日に限らず日常的に行われている。写真は、8月末、玉林市の青空市場で売られている新鮮な犬肉である。
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5 都市部だけではなく、村落部においても犬肉が食されているが、そこで食されている犬は必ずしも食用のために飼育された特別なものではなく、各家庭で普通に飼われているものが多い。写真は、博白県のあるインフォーマントの家で、屠られた犬の首輪である。
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6 新鮮な犬肉料理ができると、自宅に村の人々を招待する。皆でライチーのはいった米酒を飲みながら犬肉を食べて盛り上がる。
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7 河南蒙旗で2015年9月に設立された伝統的な屠畜方法(窒息)を特徴とする食肉の生産販売の株式会社「河南県旺佳民族伝統飲食有限責任公司」(旺佳)の経営は順調であり、毎日大量な家畜が解体されている。
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8 経営規模がますます拡大している旺佳が、2016年に確保した新しい工場の建設予定地である。