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第1回研究会「牧畜社会におけるエスニシティとエコロジーの相関」

■趣旨
民族紛争や部族対立などのようなマイナス表現で語られがちな中央アジア・西南アジア・コーカサス・中東、そして東アフリカは、豊かな地下資源に恵まれているだけではなく、中国・インド・ロシア・トルコといった地域大国やアフリカ諸国との新しい関係構築を目指す日本にとってもきわめて重要な地域となる。本研究会では、これらの地域に暮らす民の伝統的な生業形態が牧畜であるという点に着目し、牧畜民である彼らのもつ集団観の特徴を分析しながら、その集団観が彼らと国民国家との折衝過程においてどのように変化し、その変化が地域全体にいかなるインパクトを与えているかを、地域研究、歴史学、人類学的な視点から解明していく。
 
■日時:8月7日13:30-19:00
 
■場所:熊本大学文学部小会議室(文法棟2階 H235号)
 
■プログラム
(1) 13:30-14:00
趣旨説明:シンジルト
(2) 14:00-14:50
研究発表1:宮本万里
 「南アジアの牧畜社会における屠畜と宗教とめぐるポリティカル・エコロジー」
(3) 15:00-15:50
研究発表2:井上岳彦
「カルムィキアの牧畜:馬生産の盛衰を中心」
(4) 16:00-16:50
研究発表3:田村うらら
 「遊牧民意識の表出と影響:元牧畜民による近代国家トルコの事例より」
(5) 17:00-17:50
研究発表4:シンジルト
 「屠らぬ慣習と断れない経験:中国西部牧畜地域におけるエスニシティ」
(6) 18:00-19:00
総合討論
 
■発表者紹介
・宮本万里(慶應義塾大学、南アジア地域研究 政治人類学)
・井上岳彦(東北大学、歴史学、ロシア仏教地域研究)
・田村うらら(金沢大学、経済人類学、物質文化研究)
・シンジルト(熊本大学、文化人類学、内陸アジア研究)
 
■お問い合わせ
 シンジルト
 熊本大学・文学部・文化人類学
 shinjilt@kumamoto-u.ac.jp(2470)
 
■助成
 本研究会は平成28年度熊本大学文学部学術研究推進経費を受けています。
 
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