熊本大学マンガ学講座番外編として、当センター主催の「年の瀬放談 人類学理論とコンテンツ批評の交差点」-『大地と星々のあいだで』(橋爪太作、イースト・プレス、2024年)著者を囲む会- を12/25(水)15:00~ A3教室で開催いたします。
2024年5月に刊行された『大地と星々のあいだで――生き延びるための人類学的思考』(橋爪太作、イースト・プレス)は、メラネシア・マライタ島での自身のフィールドワークの成果、マリリン・ストラザーンやエドゥアルド・ヴィヴェイロス=デ=カストロらによる最新の人類学理論、『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『天気の子』といったアニメ作品の読解、といった一見関係のなさそうな様々な要素を行き来しながら独自の人類学的思考が展開される大変刺戟的な著作です。
今回は著者の橋爪先生をお招きし、同書の執筆経緯や裏話などざっくばらんに語っていただいたのち、フロアの参加者も交えてディスカッションを行います。進行は文学部現代文化資源学コースの日高が担当します。学部生、大学院生も奮ってご参加ください。
開催日時:2024年12月25日 15時~17時
開催場所:文学部A3講義室
登壇者:橋爪太作(大阪公立大学 現代システム科学研究科 准教授)
日高利泰(熊本大学 文学部 准教授)
橋爪太作プロフィール
1986年鹿児島県生まれ。人類学者。大阪公立大学准教授。東京大学教養学部を経て、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学科(相関社会科学専攻)にて博士号を取得。関心領域は自然、イメージ、科学技術など。
主な論文に「社会を持たない人々のなかで社会科学をする—マリリン・ストラザーン『部分的つながり』をめぐって」(『相関社会科学』26号)、「未知の故郷への帰還—ソロモン諸島マライタ島の道路建設にみるインフラストラクチャーの両義性」(古川不可知編『モビリティと物質性の人類学』〔春風社〕所収)。「起源の闇と不穏な未来のあいだ—現代ソロモン諸島マライタ島西ファタレカにおける社会変容の深層」(『文化人類学』87巻1号)にて第19回日本文化人類学会奨励賞を受賞。