熊本大学文学部附属 国際マンガ学教育研究センター・熊本市五福公民館主催企画
「熊本大学マンガ学講座 - 熊本のマンガ研究者たち」
「マンガ県くまもと」を掲げる熊本県は、著名なマンガ家だけでなくマンガに「価値」を見出す研究者やコレクターにとってもゆかりの深い県です。特に熊本市五福校区では、マンガ研究書を出版する研究者・コレクターを5人も輩出するという、全国的にも類を見ない「研究者の密集地」であります。
このたび、2024年5月から10月まで熊本市五福公民館で、熊本大学文学部附属国際マンガ学教育研究センターの主催企画として、「熊本ゆかり」の研究者をテーマに連続セミナーを開催し、熊本県、そして五福校区の豊かな文化的土壌をアピールいたします。
■連続セミナー 第1回 5/25(土) 15:00~18:00
「五福校区と5人のマンガ研究者、先駆者としての藤川治水」(第1部・第2部の2部構成)
五福校区の書店や古書店、貸本屋跡地などをめぐる楽しい街歩きのあと、公民館ホールで五福校区出身のマンガと映画の研究者・藤川治水について解説します。
第1部(15:00~)・・・五福公民館を出発し、五福校区出身の橋本博さん(合志マンガミュージアム館長)の案内で、「長崎次郎書店」や古書店「モラトリアム」や貸本屋跡地をまわり、豊かな五福校区の書店文化を体感します。
第2部(16:30~)・・・五福公民館に戻り「五福校区と5人のマンガ研究者」について解説を行います。また、熊本大学の伊藤弘了准教授より、5人のマンガ研究者のひとりで、最初期のマンガ評論で活躍し後に映画評論家となった藤川治水について講義をいたします。
第2部の「藤川治水と熊本の映画文化」についてはこちらで配信をご覧いただけます。
https://www.youtube.com/live/vNPX4yT-T74
■連続セミナー 第2回 6/29(土) 14:00~15:30
「熊本とマンガコレクター」
五福校区出身で日本有数のマンガコレクター・橋本博さんと五福校区在住のSF作家・梶尾真治さんが、五福校区出身の故・米沢嘉博さんについて語ります。
熊本の古書業界の活発さ、コレクター気質、データ探究心など、文化的土壌や県民性を含めてその貪欲さについて語ります(コーディネーター:熊本大学准教授・鈴木寛之)
第2回の「熊本とマンガコレクター」についてはこちらで配信をご覧いただけます。
https://www.youtube.com/live/8LSnBATT6OE
■連続セミナー 第3回 8/31(土) 14:00~15:30
台風10号接近のため、中止となりました。何卒ご了承ください。
「熊本と少女マンガ研究」
明治時代から現代まで、少女雑誌から少女マンガにつながる「女の子」文化には深い歴史があります。少女マンガ研究の第一人者である藤本由香里さん(明治大学国際日本学部教授)をゲストに迎え、熊本(あるいは九州)と少女マンガ(研究)の意外なかかわりについて語ります。 (コーディネーター:熊本大学准教授・日高利泰)
■連続セミナー 第4回 9/28(土) 14:00~15:30
「熊本と表現規制をめぐる攻防戦」
熊本出身で、「マンガと表現規制」に関われたお3人、藤末健三先生(慶応義塾大学特任教授、元参議院議員)、稀見理都先生(マンガ研究者)、ダーティ・松本先生(マンガ家)をお招きして、当事者として体験なされた表現規制の現場や、コンテンツ文化振興における表現規制の課題について、熊本の県民性としての「反骨心」を含めてお話をお聞きします(コーディネーター:熊本大学准教授・池川佳宏)。
第4回の「熊本と表現規制をめぐる攻防戦」についてはこちらで配信をご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=Aa4bno_Mddk
各回の参加の予約は不要、入場無料です。セミナーの各回に直接五福公民館にお超しください。
お問い合わせは 熊本大学文学部附属 国際マンガ学教育研究センター mangarc@kumamoto-u.ac.jp まで
★10月は10/26(土)に第5回を予定しています。