歴史という
ダイナミックな構造体を探求する
歴史の研究は、過去の事象について、実際はどうだったのか、当時の社会でどういう意味をもっていたのか、
またそれが今日どういう意味をもっているのかを実証的に研究し、これを通して時代という矛盾に満ちた巨大でダイナミックな構造体を把握する学問です。個々の研究の成果が集約され、解釈が加わり、ようやく一つの歴史像ができ上がります。
歴史学といえば、古文書や本を相手に部屋の内で黙々と研究しているというイメージがあるかもしれません。歴史学科では、史資料や文献の収集と、それらを分析する力を身につけます。そのために、古文書や漢籍、外国語、古典語の読解力も鍛えます。
それを基本としつつも、本学科では遺跡発掘調査や地域での古文書調査などで、大学の外でも先輩後輩がともに研究調査活動を実践しています。
学生自らが過去の社会について調べ、考えたことを教員や仲間と議論する。その結果得た研究成果は卒業論文として提示されるだけでなく、学生が主体となって作成する刊行物や研究会を通じても発信されます。
そのような学生たちの専門的な学びは、
アジア史学、西洋史学、文化史学、考古学、日本史学という5つの教育研究領域で日々行われています。
求める人物像
- 歴史を学ぶことを通じて、「人間」の本質と可能性を探究し、新しい時代と社会を切り開いていこうとする意欲を持った人
- 国際交流や国際協力などの実践的活動に関心を持ち、歴史という長期的視点から、異文化社会の本質を理解したいと考えている人
- 遺跡発掘調査や史料解読といった高度の技能を身につけ、より高い専門性を持ち、文化財行政や歴史教育に携わりたいと考えている人
どんなことを学ぶの?
歴史学科で選べる、2つのコース
取得できる資格・免許
- 学芸員資格
- 中学校教諭の一種免許状(社会)
- 高等学校教諭の一種免許状(地理歴史)
資格取得者の声
- 中学校教諭一種免許状(社会)・高等学校教諭一種免許状(地歴) 取得
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歴史学科
世界システム史学コース(西洋史研究室)2021年卒業佐保 明尚さん
もともと人に教えることが好きで、教職員免許を取得。現在は佐賀市内の中学校に勤務しています。中学校社会科では、西洋史研究室でのビブリオバトルやチーム対抗プレゼンバトルなどを通して培った、情報の分析力や要約力、情報の発信・伝達力が日々の教材研究や授業に生かされています。
学芸員とは、博物館や美術館、資料館、動植物園などに勤務して、資料の収集や保管、展示、調査研究などに携わる専門職で、この職に就くために必要とされる国家資格です。