『自己決定の時代の倫理学−意識調査にもとづく倫理的思考』
目次
はじめに
1 個人的自己決定と社会的自己決定
2 本書を読む手引き
第1章 意識調査にもとづく倫理学の理論−トップダウンとボトムアップの総合
1 倫理的思考とデータ
2 茶髪・人工物・時代精神
3 規則と実践
4 トップダウンとボトムアップの総合
5 反省的均衡について
6 日本思想との関連
第2章 本書における統計的手法とその哲学的含意
1 サンプリングとアンケート内容
2 度数分布と独立性判定
3 真の連関とみかけの連関
4 諸項目の作るシステム
5 部分と全体の循環
第3章 われわれはどれだけ自己を理解しているか
1 イメージと実情とのギャップ
2 マスコミによって作られたイメージ
3 自己理解と他者理解
第4章 現代日本におけるミルの原理の受容状況
1 自由な社会の光と影−プラトンと現代
2 ミルの原理の受容状況
3 ミルの原理の受容の問題点
4 愚行権・悪・自由
第5章 いじめについての解析
1 いじめ一般と学校でのいじめ
2 学校でのいじめに関する基本的データ
3 いじめ(1)の生徒とスプリット
4 いじめ(1)の示す二つの特徴−極端化と首尾一貫性
5 いじめ(1)を構成する5つのタイプ
6 ひどいいじめを受ける傾向にある生徒
第6章 自己決定を取り巻く状況−自然・家庭・社会
1 他者としての自然と人間
2 現代の家庭の風景と生徒の心
3 血液型と現代芸術
第7章 自己決定の時代に向けて
1 プラトンから学ぶもの
2 犯罪抑止力の弱体化
3 岐路に立って−大人の子供の関係の再構築
付録 高校1年生アンケートとパーセンテージ