文学部通信11号

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Newsletter, Faculty of Letters, Kumamoto University熊本大学文学部ニューズレター 第11号 2012年3月23日発行熊本大学文学部ニューズレター 第11号 2012年3月23日発行Newsletter, Faculty of Letters, Kumamoto University文学部の学生支援さらなる「学士力」の向上を目指して「社会の風を感じるとき」平成23年度 新任教員の紹介文学部~この1年~ 総合人間学科/歴史学科 文学科/コミュニケーション情報学科留学体験記インターンシップに参加して21世紀文学部フォーラムの報告平成23年度オープンキャンパス永青文庫研究センター活動報告平成23年度熊本大学文学会活動報告・・・・・・・・・・1・・・・2・・・・・・・・2・・・・・・・2・・・・・・・・3~6 ・・・・・・・・・・・・・7・・・・・・・7・・・・・8・・・・・8・・・8・・・8目 次 平成22年度で文・法学部棟の改修工事が終わり、バリアフリーも完成しました。各階にも障がい者用のトイレが備え付けられています。これにより、身体に障がいを持つ学生も研究や日常の学生生活がより一層便利になったのではないかと思います。 熊本大学だけでなく、全国的な傾向として、近年、身体障がい者だけでなく発達障がいや聴覚障がいを持った学生が多数大学に入学しています。全ての人々は等しく教育を受ける権利があり、たとえいかなる障がいを持っていようとも、学問研究をしたいと望む者には等しく大学の扉を開くべきです。その観点からするとこの傾向は喜ばしいことだと言えるでしょう。 問題は、彼らの入学後、大学としての対応です。一旦入学した彼らに対し、どのような支援ができるか、またどのような支援をしなければならないかという課題に真剣に取り組む必要があると思います。文学部でも最初はどのように対応したらよいか分からず、暗中模索の状態がしばらく続きました。現在は全学の学生支援課と密接な連携の下、保護者との話し合いや出身高校の先生から情報を頂くなど、さまざまな角度から連絡を取り合いながら、授業担当者にはそこから得られた対応策などを整理した情報をまとめて提出し、適切な配慮をお願いしています。また、文学部の学生支援委員会にも同様の資料を提供し、文学部全体として、障がいを持つ学生の支援を行っています。個人のプライバシーの保護に関しては細心の注意を払うということは言うまでもありません。 例えば、文学部教授会では専門家の講演を聞いたりDVDを視聴するなどして、教員全員の理解を深める努力をしているところです。これでもまだまだ不足する点は多いと思われますが、障がいを持つ学生が安心して学べる環境を提供することが私たち教職員の責務であると考えているところです。ただ、毎年国から大学に配分される運営費交付金が大幅に削減される中、障がいを持った学生に対して支援すべき資金にも限りがあります。資金不足を補うため、何とか知恵を絞っているのが現状です。これからの大学のあるべき姿とは、学問研究の発展に努めるだけではなく、弱者に対してどれだけ暖かく支援していくかが問われるのではないでしょうか。 もうひとつの学生支援として、平成21年度から「文学部サポーター」という取り組みを開始しました。これは主に地元企業に対して文学部に関するアンケート調査、あるいは学生のインターンシップ等をお願いし、これらを通して文学部をサポートしてもらおうという試みです。当初は東京の企業も含め4社が快くサポーターになってくれました。あれから2年が経過し、現在はこれが22社と大幅に増加しました。これらの企業はいずれも熊大文学部の学生に興味を持って下さり、是非我が社の入社試験を受けて欲しいという希望を表明されています。「文学部サポーター」やその他に関する情報は文学部のホームページをご覧下さい。アドレスは http://www.let.kumamoto-u.ac.jp/let/ です。 私たち教職員は、希望を持って文学部に入学した学生たちが、障がいのあるなしに拘らず、全員希望する企業や大学院に合格し、喜んで卒業してくれることを心より願い、日々そのための努力を重ねています。 最後になりましたが、平成23年3月31日に篠崎 榮教授が退職されます。先生は昭和52年に熊本大学教養部に赴任され、教養部廃止後は熊本大学文学部総合人間学科で専門の倫理学を教えておられました。先生は35年の長きにわたって熊大の管理・運営・教育に尽力されました。ここに、文学部を代表いたしまして厚く御礼申しあげます。ありがとうございました。文学部の学生支援文学部長 大熊 薫文学部通信 第11号1

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