文学部案内2019年度
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5556文学部として、これまで「21世紀文学部フォーラム」を実施し、さらに各教員が熊本大学公開講座やセミナー、授業などを通じて地域の課題解決や生涯学習に貢献しています。地域連携熊本地震に関する継続的な支援活動あの熊本地震の発生から3年目。文学部では多くの教職員や学生が支援活動に携わっています。歴史学科の三澤准教授が事務局長を務めている熊本被災史料レスキューネットワークは、国や県と協力して、被災した文化財や歴史資料の保全活動を行い、かつ市民参加を促すサポーターの養成活動を積極的に支援しています。同学科の杉井准教授は、被災した古墳を抱える熊本市や嘉島町などの保存整備検討委員会に参加し、被災状況の調査や修復方法の検討に協力しています。また、地域を元気にしたいという思いから、総合人間学科の山下教授を中心としたメンバーは、スマホやタブレットを活用して画面上にバーチャルな博物館を作るワークショップを阿蘇郡西原村などで開催しました。文学部と工学部の学生有志による被災した観光地の情報を発信していくWebサイトKumarism(https://kumarism.jp)、被災地への展開を計画しているスコラチエロ(P.40参照)など、学生も自主的に多くの支援活動をおこなっています。文学部所属教員の研究成果をわかりやすく地域社会に還元することを目的に、2004年度から開催しています。2017年11月に開催された第14回は「言語・文化へのアクセスと心の現われを探る」というテーマで、文学科の松岡准教授とコミュニケーション情報学科の折田教授が、それぞれ「シェイクスピアにおける錬金術の表象研究」「頭の中の『英語辞書』の研究」に関する報告をおこないました。第13 回(2016年11月) 文学部の社会活動第12 回(2015年11月) 人文学の最前線第11 回(2015年1月) 越境する世界文学第10 回(2014年1月) 現代中国の日本論第 回(2012年11月)21世紀文学部フォーラム文学部の地域連携活動について学部と地域が連携して社会貢献活動を実施研究や授業を活かして「地域社会の課題解決への貢献」や「大学の生涯学習機能の強化」をテーマに、地域連携活動を展開しています。Community地域社会の課題解決への挑戦大学の生涯学習機能の強化〈2016年以前5年間のテーマ〉■■■■■ 東日本大震災は社会をどう変えたか? ~コミュニティの絆とマーケティング・コミュニケーションの側面から~9

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