2014/03/20 更新

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本人紹介

寺田光徳
Mitsunori TERADA                     

出版された拙著・拙訳
出版された拙著・拙訳
■ 自己紹介
1947年静岡県生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。 博士(文学)。弘前大学人文学部教授を経て、2002年10月より熊本大学文学部教 授。2013年4月より熊本大学名誉教授。 東京都東大和市在住。

■ 現在の研究
専門は十九世紀フランス文学。ただし下記の「書籍内容紹介」で示すように、同時代の歴史や美術史にも幅広く関心を持ち、現在はとりわけ医療と文学の関わりを中心的なテーマに研究を進めている。

■ 最近の主な研究論文
1. 「写実・自然主義小説に関する医療化の歴史的研究」、『医療化社会における自然主義期の小説に関する歴史的研究』平成16〜18年度科学研究費補助金研究成果報告書、平成19年3月、pp.1-57. [電子文書でも公表]
2. 《Le Japonisme chez les freres Goncourt》, Acculturation dans les epoques d’internationalisation, Actes de l’atelier international a Kumamoto sous la direction de Mitsunori Terada, Universite de Kumamoto, fevrier 2007, pp. 18-31. [電子文書でも公表]
3. 「ピエール・ロチの見た非西洋世界--フランス・コロニアリズム期文学におけるレイシズムとジェンダー」、『近代と他者』伊藤洋典編、成文堂、2006年3月、pp.1-25
4. 「ゾラ『獣人』における自由間接話法とポリフォニー」、『文学部論叢文学篇』第90号、熊本大学文学部、2006年3月、pp.1-25[電子文書でも公表]
5. 「ハンセン病とエイズ、死をめぐる病 -- 「生きることが書くこと」について考える」、『岩波講座文学第11巻 身体と性』松浦寿輝編、岩波書店、2002年11月、pp.193-211
6. 「作家ゾラをとおしてみたナショナリズムの変質」、『国民国家の動揺』、水星舎、2001年1月、pp.64-86




著書・訳書一覧

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2007/01/14現在 全10冊 の著書・訳書があります。著・訳者のオススメ順に紹介します。
タイトル 著者・訳者 ジャンル 出版社
ゾラ・セレクション

獣人 愛と殺人の鉄道物語
エミール・ゾラ 著
寺田光徳 訳
フランス文学 藤原書店
ゾラ・セレクション第6巻

ISBN 4-89434-410-6 C0397
梅毒の文学史 寺田光徳 著 フランス文学 平凡社
ISBN 4-582-33322-2 C0098
火、そして霧の中の信号-ゾラ ミシェル・セール 著
寺田光徳 訳
フランス文学 法政大学出版局
叢書 ウルベルシタス 235

ISBN 4-588-00235-X C1310
梅毒の歴史 クロード・ケテル 著
寺田光徳 訳
西洋史 藤原書店
ISBN 4-89434-045-3 C1022
人と細菌 ピエール・ダルモン 著
寺田光徳
田川光照 共訳
西洋史 藤原書店
ISBN 4-89434-479-3
時間を読む ミシェル・ピカール 著
寺田光徳 訳
フランス文学 法政大学出版局
叢書 ウルベルシタス 499

ISBN 4-588-00499-9 C1310
正も否も縦横に

科学と神話の相互批判
アンリ・アトラン 著
寺田光徳 訳
西洋思想 法政大学出版局
叢書 ウルベルシタス 509

ISBN 4-588-00509-X C1310
ラ・フォンテーヌの小話コント ラ・フォンテーヌ 著
三野博司
木谷吉克 共訳
寺田光徳
フランス文学 社会思想社
ISBN 4-390-11207-4 C0197
フラ・アンジェリコ

神秘神学と絵画表現
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン 著
寺田光徳
平岡洋子 共訳
西洋美術史 平凡社
ISBN 4-582-65204-2 C0071
かたちと力

原子からレンブラントへ
ルネ・ユイグ 著
西野嘉章
寺田光徳 共訳
西洋美術史 潮出版社
ISBN 4-267-01160-5 C0070




書籍内容紹介

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■ 獣人 愛と殺人の鉄道物語

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獣人 愛と殺人の鉄道物語
著者・訳者 エミール・ゾラ 著/寺田光徳 訳
ジャンル フランス文学
刊行年 2004年刊行
出版社 藤原書店:ゾラ・セレクション第6巻
ISBN 4-89434-410-6 C0397
内容の紹介 十九世紀後半に活躍した自然主義作家エミール・ゾラの円熟期の傑作のひとつ。フランスの産業革命期、時代の先頭を切って驀進(ばくしん)した鉄道を舞台に殺人事件が起こる。それが第二帝政を揺るがす政治的事件に発展しそうになり、鉄道会社のみならず法曹界が戦々恐々とする。ゾラがつとに主人公たちの無意識的欲望世界をも射程に入れて、時代のメンタリティーを赤裸々に活写する近代的ドラマとして完成させた、鉄道ミステリーの先駆的作品。訳者としては、読みやすさを念頭に置き、現代にもマッチした文体で訳すよう心掛けた。

■ 梅毒の文学史

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梅毒の文学史
著者・訳者 寺田光徳 著
ジャンル フランス文学
刊行年 1999年刊行
出版社 平凡社
ISBN 4-582-33322-2 C0098
内容の紹介 梅毒は、市民社会の勃興(ぼっこう)の中で公娼制度の発達と未成熟の医学との狭間にあって、十九世紀のフランスでは、結核、アルコール中毒と並んで三大社会病のひとつであった。性病というスキャンダルの対象であるとともに、細菌学が未発達であったため、梅毒は不治の病として、文学作品のみならず、十九世紀の作家たちの私生活にも不吉な隠喩、神話をはびこらせていた。本書は、当時の梅毒の色濃い影を作中に漂わせるバルザック、フローベール、モーパッサン、ユイスマンスなどの作家を対象にし、梅毒の病理学と小説の説話法とが有機的に結びついて、彼らの作品がいかに根底的に梅毒に規定されているかを分析したユニークな視点からの文学研究。

■ 火、そして霧の中の信号-ゾラ

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火、そして霧の中の信号-ゾラ
著者・訳者 ミシェル・セール 著/寺田光徳 訳
ジャンル フランス文学
刊行年 1988年刊行
出版社 法政大学出版局:叢書 ウルベルシタス 235
ISBN 4-588-00235-X C1310
内容の紹介 科学史家のセールが十九世紀の科学的パラダイムを念頭にゾラのルーゴン・マッカール叢書全二十巻を分析した、まったく斬新で刺激的なゾラ論。かく言う筆者にゾラの魅力を啓示し、方向転換を迫った書物である。叢書全体を展望する全体論として、叢書最終巻の『パスカル博士』と第十七巻『獣人』をモデルに、まずゾラとその時代の科学的パラダイムおよび時代的心性を詳述する。続いて局所論では、残りの十八の小説作品の特徴を、科学が神話を覚醒させるという観点から描写している。新旧の様々な思想の坩堝(るつぼ)であるとともに現代の基礎を築いた十九世紀の活発な様子が、セールの描写と文体から彷彿とさせられる。                                

■ 梅毒の歴史

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梅毒の歴史
著者・訳者 クロード・ケテル 著/寺田光徳 訳
ジャンル 西洋史
刊行年 1996年刊行
出版社 藤原書店
ISBN 4-89434-045-3 C1022
内容の紹介 十五世紀末のヨーロッパ流入から病理学上の解明にいたる現代まで、かつて不治の病であった梅毒について同時代の感性を中心に追跡した壮大な歴史書。フランスのアナール派の流れに棹さす斬新な研究成果のひとつである。

■ 人と細菌

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人と細菌
著者・訳者 ピエール・ダルモン 著/寺田光徳・田川光照 共訳
ジャンル 西洋史
刊行年 2005年刊行
出版社 藤原書店
ISBN 4-89434-479-3
内容の紹介 著者のピエール・ダルモンは、前述した『梅毒の歴史』のケテルらとともに、フランス・アナール派の流れを汲む医療史を専門とする有数の歴史家。本書では前半部で近代の細菌学の誕生をパストゥールを軸に詳述し、後半では細菌をめぐる公衆衛生の歴史を社会学的観点から描写している。

■ 時間を読む

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時間を読む
著者・訳者 ミシェル・ピカール 著/寺田光徳 訳
ジャンル フランス文学
刊行年 1995年刊行
出版社 法政大学出版局:叢書 ウルベルシタス 499
ISBN 4-588-00499-9 C1310
内容の紹介 著者ピカールは読書論を主に研究する文学研究家であり、本書でも読書における時間論を無意識の分析を軸に展開している。構造主義的精神分析のアプローチを試みたユニークな時間研究。

■ 正も否も縦横に 科学と神話の相互批判

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正も否も縦横に
著者・訳者 アンリ・アトラン 著/寺田光徳 訳
ジャンル 西洋思想
刊行年 1996年刊行
出版社 法政大学出版局:叢書 ウルベルシタス 509
ISBN 4-588-00509-X C1310
内容の紹介 分子生物学者として最先端の研究成果をあげている著者アンリ・アトランが同時に研究してきたユダヤ神秘主義思想とのあいだで、科学と宗教における合理思考の異質性と相補性を述べ、両者の有効な対話を検討する。現代科学の引き起こす倫理的問題に対して鋭い提起を行った著作。

■ ラ・フォンテーヌのコント「小話」

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ラフォンテーヌの小話
著者・訳者 ラ・フォンテーヌ 著/三野博司・木谷吉克・寺田光徳 共訳
ジャンル フランス文学
刊行年 1987年刊行
出版社 社会思想社
ISBN 4-390-11207-4 C0197
内容の紹介 『寓話』で有名な十七世紀の作家ラ・フォンテーヌのもうひとつの側面を示す艶笑譚(たん)集。『ファブリオー』や『サン・ヌーヴェル・ヌーヴェル』などの中世の風流小咄から借用してきた浮気女、寝取られ亭主や好色坊主の話が大部分。『寓話』とともに当時大喝采を浴びた。

■ フラ・アンジェリコ 神秘神学と絵画表現

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神秘神学と絵画表現
著者・訳者 ジョルジュ・ディディ=ユベルマン 著/寺田光徳・平岡洋子 共訳
ジャンル 西洋美術史
刊行年 2001年刊行
出版社 平凡社
ISBN 4-582-65204-2 C0071
内容の紹介 今をときめくフランスの美術批評家ディディ=ユベルマンが、自らの該博(がいはく)な神秘神学的図像表現の知識を背景に、クワトロチェント(十五世紀)のキリスト教画家フラ・アンジェリコの作品を俎上(そじょう)に乗せて、斬新な解釈を試みた研究成果。ディディ=ユベルマンの美術批評の基礎にある堅固な古典的素養と慧眼な批評眼を窺わせる書物である。

■ かたちと力 原子からレンブラントへ

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かたちと力
著者・訳者 ルネ・ユイグ 著/西野嘉章・寺田光徳 共訳
ジャンル 西洋美術史
刊行年 1988年刊行
出版社 潮出版社
ISBN 4-267-01160-5 C0070
内容の紹介 ルーヴル美術館やコレージュ・ド・フランスの教壇に立って長らくフランス美術史界を指導してきた重鎮ユイグの畢生(ひつせい)の大作。原子からレンブラントまで生成のダイナミズムを追って縦横無尽に古今東西の芸術表現を駆け巡る一大絵巻である。




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