慶田研究室ニュース

【日本文化人類学会】12/22(土)13:30~ 京都・国際シンポジウム「帝国(間)を巡る人流」

日本文化人類学会経由でのお知らせです。
詳細は以下の通りです。(斉藤)



年末の12月22日(土)に下記のようなシンポジウムを開催します。
分野・地域・世代その他をこえて、ふだんあまり出会わない研究(者)が出会って議論する場にしたい、というのが主催者側の思いですので、関心のある方々、どうぞふるってご参加ください。

国際シンポジウム:「帝国(間)を巡る人流:多様な帝国的主体の離散と集住」
Circulations in and across Empires: Dispersion and Settlement of Different Imperial Subjects

 ポストコロニアル研究は、それまで切り分けて論じられてきた宗主国と植民地の2つの空間を統合し、支配/従属の関係性だけでなく、それに折り重なる緊張・依存・妥協・共犯などの種々の関係の動態とその交錯に着目し、2つのあいだの複雑な相互作用を多岐にわたって明らかにしてきた。宗主国と植民地はそれぞれ異なる統治空間とみなされがちであるが、実はその境界は本質的に多孔的であり、また、そのことは双方の統治体制を相互浸潤的なものにした。さらに、近年台頭してきた「間-帝国史」(trans-imperial history)は、さまざまな帝国を互いに独立した別々の空間として捉えるのではなく、その相互関係性に着目することを提唱している。ここ数年の研究は、植民地主義をめぐる協力や抵抗といった様々なかたちの関係が、1つの帝国内の空間内に収斂されるものではなく、複数の帝国をまたがるかたちで展開されたことを明らかにしつつある。

 本シンポジウムは、<人流>に着目することで、こうした帝国内の境界の多孔性・相互浸潤性および異なる帝国間の相互関係性の双方を探っていく。近年目覚ましい発展を見せている帝国内外の人々の移動に着目した「人流研究」は、種々の「越境者」の主体に刻印されたコロニアリティの重層性を剔抉し、現代世界になお影響を与え続けている帝国主義/植民地主義を批判するための新たな研究視座を提供している。とりわけ近年の島嶼研究は、発展の遅れた静的かつ閉鎖系の社会モデルとして長らく対象化されてきた島嶼が、実は種々の人流が交差する動的で開放系の社会であり、それゆえに帝国主義/植民地主義の展開に激しく感受的なホットスポットであってきたことを明らかにし、人流研究を大きく賦活することに寄与している。本シンポジウムでは、こうした新しい研究視座を、大日本帝国の成立によって生み出された人流をケーススタディにした問題提起と討論を行うことで共有し、帝国主義研究/植民地主義研究を批判的に豊饒化していくことを目指したい。
 

【開催日時】
2018年12月22日(土) 13:30~18:00

【開催場所】
同志社大学(今出川キャンパス)良心館・RY101
(地下鉄烏丸線・今出川駅下車、北側出口徒歩1分)
http://u0u1.net/NFcH

【報告】
・東栄一郎(ペンシルバニア大学:歴史学)
「アメリカ式開拓農業を通じたアメリカ帝国日本人「移民」社会と帝国日本の植民地との関係性:間・帝国における移民の「逆流」と彼らの植民「経験」と「開拓」テクノロジーの移動の一例」
・松田ヒロ子(神戸学院大学:東アジア地域研究)
「人びとの越境と東アジアのポストコロニアリティ:沖縄・台湾・日本を中心に」
・土井智義(日本学術振興会 特別研究員PD/東京大学:歴史社会学・沖縄近現代史)
「米国の植民地国家「琉球列島」における「非琉球人」管理体制について~「沖縄社会」という分析枠組を構築するための覚書~」
・友寄元樹(同志社大学 博士課程:オセアニア地域仏領研究)

「移民・帝国・戦争:ニューカレドニアへ渡った日本人移民を辿って」

【コメント】
・井上間従文(一橋大学:比較文学・美学・ポストコロニアル研究)
・板垣竜太(同志社大学:朝鮮近現代社会史・文化人類学)
・タカシ・フジタニ(トロント大学:歴史学)
・米山リサ(トロント大学:アジア・アメリカ研究&ジェンダー研究)

【司会】
・水谷智(同志社大学:間-帝国史研究・植民地研究)
・李孝徳(東京外国語大学:ポストコロニアル研究)

【使用言語】
日本語、ただし報告の一部が英語(英文レジュメの配布あり)
質疑応答での英語使用可

【共催】
・科研「批判的地域主義に向けた地域研究のダイアレクテイック」
・科研「間帝国的関係性からみた植民地支配と抵抗―比較・協力・並存・移動の史的構造」
・東京外国語大学・海外事情研究所
・同志社大学・人文科学研究所・第12部門研究「脱植民地化と植民地主義の現在」
・同志社大学・コリア研究センター

【連絡先】
東京外国語大学・海外事情研究所
ifa★tufs.ac.jp(メール送信時には★を@に置き換えてお送りください。)

【会場関連の問い合わせ先】
同志社大学・コリア研究センター
075-251-3868
rc-korea★mail.doshisha.ac.jp(メール送信時には★を@に置き換えてお送りください。)

事前申し込み 不要 
参加費 無料


 

ニュース一覧に戻る