
この本に関わった教員
井上 暁子
Satoko INOUE
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語りの断層
ドイツ=ポーランド国境地帯の文学
ひとこと紹介
18世紀後半から120年余、周辺の列強諸国に分割統治されたポーランドは、20世紀に入ってからも多くの亡命者や移民を出した。
本書は、伝統的な亡命文学研究で十分に論じられてこなかった、西独への移住者の文学作品や文化活動を取り上げ、社会主義末期の1980年代末からポーランドが欧州連合に加盟する2004年という時代性、ドイツ=ポーランド国境地帯という地域の固有性、経済移民に対するネガティヴなイメージの戦略的利用、という観点から論じている。巻末に作家インタビューつき。
主要目次
- 序章 「移民/移動者の文学」とは
- 第1章 亡命文学からの離脱
- 第2章 「ドイツ=ポーランド国境地帯の文学」への合流
- 第3章 既存のディスクールへの挑戦
- 第4章 脱臼する一人称体
- 終章 移民 / 移動文学が照らし出す国境地帯
※ 詳細な目次は出版社のページでご確認ください。