語りの断層

この本に関わった教員

井上 暁子

Satoko INOUE

教員の情報についてはリンク先の
「researchmap」をご覧ください

語りの断層

ドイツ=ポーランド国境地帯の文学

著者・編者
井上暁子(著)
出版社
九州大学出版会
発行年月
2022年3月
ISBN
978-4-7985-0328-8
本学所蔵
あり
  • 文学

ひとこと紹介

 18世紀後半から120年余、周辺の列強諸国に分割統治されたポーランドは、20世紀に入ってからも多くの亡命者や移民を出した。

 本書は、伝統的な亡命文学研究で十分に論じられてこなかった、西独への移住者の文学作品や文化活動を取り上げ、社会主義末期の1980年代末からポーランドが欧州連合に加盟する2004年という時代性、ドイツ=ポーランド国境地帯という地域の固有性、経済移民に対するネガティヴなイメージの戦略的利用、という観点から論じている。巻末に作家インタビューつき。

主要目次

  • 序章 「移民/移動者の文学」とは
  • 第1章 亡命文学からの離脱
  • 第2章 「ドイツ=ポーランド国境地帯の文学」への合流
  • 第3章 既存のディスクールへの挑戦
  • 第4章 脱臼する一人称体
  • 終章 移民 / 移動文学が照らし出す国境地帯

※ 詳細な目次は出版社のページでご確認ください。