シリーズ生活構造の社会学2 社会の変容と暮らしの再生

この本に関わった教員

吉武 由彩

Yui YOSHITAKE

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シリーズ生活構造の社会学2 社会の変容と暮らしの再生

著者・編者
日本社会分析学会(監修)
出版社
学文社
発行年月
2022年9月
ISBN
978-4-7620-3151-9
本学所蔵
あり
  • 社会学

ひとこと紹介

 本書は日本社会分析学会監修により刊行された「シリーズ生活構造の社会学」の第2巻です。第1巻『生活からみる社会のすがた』が入門編、第2巻『社会の変容と暮らしの再生』が研究編という位置づけになっています。「生活構造」をキーワードとして意識しつつ執筆された研究論文集です。

 私は9章「献血者の生活史からみえてくるもの」を担当しました。献血回数が多い「リピーター」の方々に着目して、どのようにしてリピーターになっていくのかを描いています。

 生活の観点からの社会学の研究論文集として、さまざまなテーマが含まれていますので、本書を通して社会学のテーマの幅広さの一端を感じていただければ幸いです。

主要目次

  • 第1章 イントロダクション―生活構造論の現在
  • 第I部 弱者, 排除, 個人化をめぐる問題群と生活構造
  • 第2章 学校からの排除と地域の場―マチにできた親子の集い場「ちゃちゃルーム」
  • 第3章 母親たちの頼みの綱となる障害児親の会―宮崎県の障害児・障害児家族の団体A,Bを事例として
  • 第4章 生活の中から立ち上がる当事者性
  • 第5章 パーソナルライフと継続する絆からみた遺族支援活動の展開
  • 第6章 母子世帯の母親の孤独感と社会関係
  • 第7章 沖縄社会の非行少年の生活世界と基礎構造―家族と友人・先輩を中心として
  • 第8章 移行が困難な若者を支える新たな関係性の創出―地域若者サポートステーション事業の事例から
  • 第9章 献血者の生活史からみえてくるもの―匿名他者への贈与の生成過程
  • 第II部 地域社会の変動とコミュニティの再編
  • 第10章 シンボルとしての地域環境と広域的コミュニティの形成―福岡県柳川市における掘割保全の事例から
  • 第11章 跡地開発に向き合うまちづくり活動の展開と新たな地域のつながり―九州大学箱崎キャンパス跡地のまちづくり活動を事例として
  • 第12章 地域コミュニティの変容と生活構造分析―島根県・鳥取県の事例から
  • 第III部 東アジアにおける社会変動と生活構造
  • 第13章 「新農村」という都市建設への向き合い方―中国重慶市奉節県住民の生活再編
  • 第14章 在日社会における韓国仏教と共同性―在日韓国人信者の生活構造に注目して

※ 詳細な目次は出版社のページでご確認ください。