
この本に関わった教員
伊藤 弘了
Hironori ITOH
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『ドライブ・マイ・カー』論
ひとこと紹介
アカデミー賞国際長編映画賞をはじめ、各国の映画賞を席巻した濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』。世界に衝撃を与えた本作について、アメリカ、日本、香港、台湾、韓国の研究者が一堂に会した国際シンポジウム「Drive My Car : A Symposium on Hamaguchi’s Cross-Media Vehicle」の内容を発展させた論考集です。
私は村上春樹の原作小説を参照しつつ、『ドライブ・マイ・カー』という映画を(小説のように)テクストとして読み解く論考を寄稿しました(「世界の循環と生の反復――映画『ドライブ・マイ・カー』における水の主題と音を伴う回転のモチーフ」)。
主要目次
- はじめに
- 『ドライブ・マイ・カー』のせいで気が狂いそうだ
- 『ドライブ・マイ・カー』を斜めから読む
- バザンへの回帰─『ドライブ・マイ・カー』における「ワーニャ伯父さん」
- 越境する赤いサーブ─濱口竜介の『ドライブ・マイ・カー』論
- 『ドライブ・マイ・カー』、あるいは悲しみと過ぎ去った世界について
- 他者の声を聴け─『ドライブ・マイ・カー』における他者性の構築と受容
- 世界の循環と生の反復─映画『ドライブ・マイ・カー』における水の主題系と音を伴う回転のモチーフ
- アダプテーションの終わりに向かって─濱口竜介の『寝ても覚めても』と『ドライブ・マイ・カー』における翻訳の始まり
- 見つめることと触れること─『ドライブ・マイ・カー』における抱擁
- おわりに
※ 詳細な目次は出版社のページでご確認ください。