文学部通信18号
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文学部 ~この1年~文学部 ~この1年~■日本語日本文学 安里 長矢世さん(3年) 日本語日本文学研究室(日文研究室)は、名前のとおり、日本語学と日本文学の学びの場です。日本語学、古典文学、近代文学の知識を身につけながら、自分の興味に引き付けてテーマを選び、多角的な視点からとことん勉強・研究できます。 研究室は、先輩や同級生との交流を深める場でもあります。毎年、研究室旅行で様々な場所を訪ねますが、今年は、山鹿市の装飾古墳や八千代座などを見学しました。熊本の文化に触れ、感じたことをみんなと共有できるのは、研究室旅行ならではです。先輩や先生方との交流の中で、授業の課題や研究、就職活動についての有意義なアドバイスを得られることもあります。学問への取り組みだけでなく、色々な人との関わりの中で自分の視野を広げられる研究室です。■中国語中国文学 髙山 怜史さん(3年) 中国語中国文学研究室では古典・近現代文学といった文学作品と、 現代中国の政治体制を合わせて勉強します。卒業論文には漢文から中国のSNS事情まで、中国に関わるもの全てを研究テーマとして扱うことができます。   研究室の特徴としては、留学生が多いこと、先生を含め研究室の仲が良いことが挙げられます。定期的に本場の料理をつつきながら親睦 を深め、そこから異文化や語学にも日常的に触れることができます。  また留学や学会訪問など台湾や中国に渡る機会もあり、普段の学びを実際に自分の目で確かめることもできます。留学や異文化交流に興味 のある方に最適な場であり、充実した学校生活を送れる場であると感じます。■英語英米文学  荊原 美紀さん(3年) 英語英文学研究室には、現在、隈元先生、大野先生、永尾先生、ギルバート先生がいらっしゃいます。それぞれ専門としている分野が異なり、学生は自分のしたい研究に見合った先生の元で卒業論文を仕上げていきます。授業では主に英米のオリジナルの作品を読み、そこに現れる文化や歴史的背景、作者について学びます。英語での発表を求められることが多いですが、積極的に授業に参加する意識がお互いを刺激し合い、自主的な授業が作られていきます。その他の面では、新入生歓迎会やオープンキャンパスを開催し、他学年との交流も多い研究室になっています。以前は、阿蘇、島原、指宿などへの一泊研修旅行を企画することもありました。学年問わず研究室全体で和気あいあいとした雰囲気があり、勉学以外の場面では思い切り楽しむ姿勢をもってリフレッシュしたりしています。■独語独文学  小島 聖人さん(4年) 私たちはドイツを通じて、“世界に対する広い視野”を養っています! 学生の本分である勉学ではドイツ語に加え、ドイツ語圏に関連する様々な領域(文学・風習・歴史など)を学びます。また、アットホームな雰囲気で行われる先生と学生との議論により、多様な考え方が身に付きます。 講義を通じて得た知識を、長期休暇中に実施されるドイツへの短期研修や協定校への長期留学によって、実際に体験することも可能です。昨年度は4名の学生が「トビタテ!留学JAPAN」などの奨学金を利用して留学し、国境を超えて物事を捉える視座を高めました。 熊本にいても、留学生の勉強や生活を支援するチューター制度、互いの母国語を教え合うタンデム活動、市内で毎年開催されるドイツビールの祭典オクトーバーフェストなどを通じて、リアルなドイツを体感できます。 グローバルな視点を学んだ私たちは、ドイツ感溢れる充実した大学生活を送っています。■仏語仏文学   吉田 孝一さん(3年) 私たち仏語仏文学研究室は、少数精鋭の仲間と共にフランス語やフランス文学の学習・研究を頑張っています。私たち3年生の中では2名がフランスのボルドーに留学し、大学の授業にもフランスからの留学生が参加するなどフランスとの交流も活発です。研究室では、仏文研究室の友人と一緒にお昼ごはんを食べたり勉強したり、といったゆったりとした時間が流れています。 さらに、仏文研究室では様々なイベントも開催されています。3月には講師の先生にワインについての知識を実物のワインを用いて楽しく学ぶワインセミナーがあります。また、12月にはレストランでクリスマス会が開かれ、美味しい料理を味わいながら先生と学生が交わって歓談しています。 このように、勉強やイベントを通して私たちはフランスの文化について学んでいます。■比較文学   新井 愛未さん(3年) 比較文学研究室は、各々の興味に応じて様々な比較研究を行っています。その研究対象は、文学作品に留まらず、映画や音楽、マンガなど多岐に渡っています。対象を幅広く研究を行うことで、学生たちは固定観念に囚われない価値観や視点で考察することを学び、国際的、総合的な思考力を養うことができます。さらに毎年行われる課題研究では、学生それぞれが自ら選んだテーマで発表を行います。今年は多くの2年生が比較文学研究室に新たに入ったことで、多くの発表を聞くことができました。質疑応答や議論で飛び交う意見も増え、参加する皆がより良い刺激をしあえる場となっています。 また新入生歓迎会などの懇親会やお弁当の会などを定期的に開いて、講義外でも頻繁に交流しているので、学生たちの仲が深まり、研究室では仲良く研究を行っています。年度末の3月中旬に、野田康文先生の集中講義「近代日本の短篇小説を読み解く―比較文学的視点を交えて」がありました。■言語学     武藤 茉莉さん(3年) 文字、音声、日本語から少数言語まで何でもござれ。様々な角度から言語の仕組みにアプローチするのが言語学研究室です。インドネシアからの留学生2名を招いた授業では、公用語であるインドネシア語と地方言語のバンジャル語、スラバヤ語を比較する言語調査を行いました。同じ意味の単語が3言語とも同じ発音のこともあれば、語尾だけが違ったり全く異なる発音だったりと、言語ひとつひとつの個性が垣間見えました(発音?と首を傾げた方もいるかも。言語は文字ではなく音声で比較するのです)。調査中に「コブラに噛まれたことはありますか」という例文が出てきたのには驚きました。言語に触れることはその生活文化に触れることでもありますから、とてもおもしろいですよ。文学部通信 第18号5文 学 科▲研修旅行(鞠智城にて)▲中国伝統衣装で高校生をおもてなし(オープンキャンパス)▲2018年度英文研究室一同▲独文合宿in植木温泉▲卒業論文中間発表会▲基礎演習の授業に勢ぞろいする2、3年生▲生活文化に触れるため、ハラール食を実食

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