文学部通信17号
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文学部 ~この1年~文学部 ~この1年~■日本語日本文学 安方 咲南さん(3年) 日本語日本文学研究室では、様々な時代の日本の言葉・文学と、その背景にある文化や思想をはじめとした「日本人の心のありよう」について深く学ぶことが出来ます。研究領域は大きく日本語学、古典文学、近代文学に分けられており、学生は多角的な知識を身につけた上で、自分の興味関心のあるテーマを見つけることが出来ます。 日文研究室は所属学生が多く、学年を越えた交流の場も数多くあります。5月の研究室旅行では人吉市の史跡や寺社等を見学し、「ウンスンカルタ」で白熱したバトルを繰り広げました。このような行事を通じて学年間の距離が縮まり、日頃の授業や研究で分からないことがあれば、気軽に先輩方に尋ねることができます。和気藹々とした雰囲気の中、学問に励むことができるのも大きな魅力です。■中国語中国文学 辻田 菜摘さん(3年) 中国語中国文学研究室では、古典・近現代文学といった文学作品と、現代中国の政治体制を合わせて勉強します。研究室の特徴として、留学生が多いことや学生同士の仲が良いこと、先生方が親切で気さくに話しかけて下さることが挙げられます。定期的に開催される火鍋パーティーでは、先生方や留学生と一緒に本場の火鍋をつつきながら親睦を深めています。春休みには台湾の学会に参加する機会も持てます。ここでは自然と中国語が身につく環境が整っており、また留学生との会話を通して異文化に触れ自分の視野を広げられます。人とじっくり接したい方、広い視野を持ちたい方、留学を考えている方に最適であり、充実した学校生活を送れる場だと感じます。■英語英米文学  辻 菜々子さん(3年) この一年、英語英米文学研究室では様々な講義を通して、言語、文学作品やそれを取り囲む時代、社会、宗教などへの理解を深めて来ました。また、中国、韓国からの研究生を迎え、互いに母国語ではない英語に向き合いながら刺激し合い、有意義な講義を展開しました。 授業以外では、卒業論文発表会、新入生歓迎会、英文学会など、学年、世代を超えた交流の場がありました。 3年生の私は、後期に入り卒業論文作成に向けた準備が始まりました。自ら課題とする作品を設定し、一つの作品と向き合う時間が長くなりました。作者がその一語、その一つの言葉遣いにこめた思いやユーモアを味わう、という楽しみを少しずつ感じています。来年、3年生は本格的に卒業論文作成にとりかかります。課題はとても大きいですが、作品を楽しむことを忘れず、執筆に挑みたいと思います。■独語独文学  小島 聖人さん(4年) 私たちはドイツを通じて、【世界に対する広い視野】を養っています! 学生の本分である勉学ではドイツ語に加え、ドイツ語圏に関連する様々な領域(音楽、食文化など)を学びます。また、アットホームな雰囲気で行われる先生と学生との議論により、多様な考え方を身に付けます。 夏季に実施されるフライブルク短期研修、協定校への長期留学では、講義で得た知識を現地で体験できます!2018年3月現在、4名の学生が「トビタテ!留学JAPAN」などの奨学金を利用して留学しています。 熊本にいても、留学生の勉強や生活を支援するチューター制度、互いの母国語を教え合うタンデム活動、毎年開催されるドイツビールの祭典オクトーバーフェストなどによりドイツを体感できます。 グローバルな視点を学んだ私たちは、ドイツ感溢れる充実した大学生活を送っています。■仏語仏文学   川底 勇太さん(3年) 私たち仏語仏文学研究室は、春に2年生5名を迎え14名になりました。この仲間たちとともに、フランス文学を中心に言語や文化など、講義の中でフランスについての様々な面に触れています。 私たち3年生の講義では、フランスからの留学生も交え、生のフランス語を直に感じながら勉強するなど、とても貴重な時間を過ごすことができます。また、3年生4名の内1名が留学中(フランス)、1名が留学予定(オーストラリア)であり、2年生の中にも留学を考えている人がいて、研究室内で話題に上ることも多いです。 歓迎会や時折開かれる食事会では、日本でも有名なフランスのチーズやワイン、手作りのフランス料理など、とってもおいしい料理を食べることができました。■比較文学   山田 瑞姫さん(3年) 比較文学研究室では、「比較」のほか「総合的」「国際的」な視点で文学や文化の研究をしています。その研究対象は、言語や文化を越えるだけでなく、映画や音楽、漫画など多岐に渡っています。このような幅広い研究対象により、学生は新たな着眼点を発見し、視野を広げることができます。今年度も例年行われる課題研究の場で、児童文学や映画、漫画など学生それぞれ自分で選んだテーマで発表を行いました。質疑応答や討議の時間では、皆様々な視点から意見を述べており、発表者だけでなく聴き手も良い刺激を受ける機会となっています。 今年度は前期に福岡大学名誉教授大嶋仁先生、後期には九州大学教授波潟剛先生に集中講義をしていただきました。初夏には日本比較文学会九州支部春季大会が院生のサポートで開催されました。 研究室では、新歓など恒例の懇親会のほか、定期的にお弁当の会や読書会を開いて、交流を大切にしています。■言語学     植松 由貴さん(3年) 今年は福澤先生が退職されて講師陣が児玉先生のみとなり、3年の学部生も私1人という少しばかり寂しい状態になりました。オープンキャンパスの懇親会もこじんまりしたものだったと聞いています。聞いている、というのは、実はその前日にアイヌ語研究の前準備として自転車北海道1周の旅に出ていたからです。海岸線沿いを反時計回りに、基本野宿をしつつ道内のアイヌ関連施設を回る旅です。資料を買っては実家に送り買っては送り、アイヌの短刀を腰に携え大声で歌いながら前日熊が出たという夜の山奥を時速60キロで走り下りました。道東に行くにつれカタカナの地名が増え、本当にアイヌの土地なのだと川や橋を通る度に感じられました。買ってきた資料を基に、現在は児玉先生とマンツーマンでアイヌ語の構造を学んでいます。文学部通信 第17号5文 学 科▲研修旅行(人吉にて)▲帰国する留学生を送る火鍋の夕べ▲研究室オリエンテーション(4月7日)▲独文合宿in奥山鹿 平山温泉▲第1回卒論中間発表会(8月5日)▲学びて語り合う研究室でのお弁当の会(ほぼ毎週火曜昼)▲1月25日の卒業論文発表会

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