文学部通信13号
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文学部 ~この1年~文学部 ~この1年~■英語英米文学 松下 紗耶さん(3年) 英語英米文学研究室は英語圏の文学作品、または英語文学作品を媒体としての英語そのものを扱う研究室です。授業では主にアメリカやイギリスの文学作品の講読、また文化や背景、作者について学ぶことができます。それだけではなく、古い英語や英文法、詩や音楽を扱うこともあります。 私たちの研究室は比較的人数が多く、研究室や授業での交流も多くあります。三年次の後期から卒論に取り掛かりますが、先生方も学生の意見を尊重してくださり、好きな分野の研究に打ち込むことができます。 作品の講読などは難しいところもありますが、純粋に英語が好きな人たちがお互いを高め、洗練された英語や文学に触れることができるのが英語英米文学研究室です。■独語独文学 野島 彩さん(3年) 独語独文学研究室には、文学・思想・歴史・言語・文化にとどまらず、サブカルチャーやスポーツ・食文化など、ドイツ語圏に関係するあらゆる領域に興味のある学生が集まっています。少人数の研究室ですので、先生や生徒間のコミュニケーションがとりやすく、授業でも意見や質問が賑やかに積極的にかわされています。 ドイツ語圏への留学は熊大の協定校が、長期のものではボン大学とザールラント大学、そして短期のものでは夏季のフライブルク研修、といくつも可能性があります。もちろん他のドイツ語圏への留学、さらには英語圏への留学もめずらしくはありません。 ドイツからの留学生も、ちょくちょく独文研究室に顔を出してくれます。チューターとして密接に触れあったり、もしくはタンデム方式でお互いの母語を教え合ったりと、交流もさかんです。 教室での演習やプレゼン、学生研究室での授業準備やおしゃべり、そして折にふれてのコンパで、先生方や先輩後輩と切磋琢磨しながら自分の興味関心を自由にそしてじっくり深めていく。そんな学生生活を送っています。■仏語仏文学 河野 つばささん(3年) 今年度は仏文研究室に2年生二人が加わり、合計九人と近年で一番の大所帯となりました。4月の新歓コンパは留学生も一緒にスペイン料理店で開かれ、交流を深めました。授業では西南学院大学の先生に来ていただき、19世紀の仏文学について、みんなで意見を出し合いながら学ぶこともしました。また6月には仏語検定試験に多くの人が挑戦し、良い結果を残しています。夏休みには、昨年度で御定年になった寺田光徳先生の集中講義が行われ、先生との再会を喜びつつ文学についての理解も深めました。また、4年生の先輩方の卒論の執筆も無事に終わりました。 今年度は多くの人が、語学留学や旅行で実際にフランスを訪れる機会を得ました。出発前には先生方にアドバイスをいただいて計画を立て、少し不安を感じてドキドキしながら出発しました。異文化に戸惑いや驚きはありましたが、日本では接することの出来ない文化や雰囲気に圧倒され、仏語や仏文学、仏文化に対する勉学意欲を高めることが出来ました。■中国語中国文学 松永 邦宏さん(3年) 中国と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。中華料理、『三国志』、香港などたくさんあるのではないでしょうか。 現在は日本との関係も特に重視されています。中国は13億の人口と広大な土地、そして長い歴史を持ち、近年では世界経済の一角を担う経済大国として発展を続けています。中国語中国文学研究室は、長い中国の歴史の中で残ってきた古典文学や今を生きる人々が生んだ現代文学、更にはそれを支える思想文化や言語に関する学問など幅広いジャンルを扱っています。 今年は新たに2人の先生方をお迎えし、新生中国語中国文学研究室としての一歩を踏み出しました。2人の先生方がいらっしゃったことで新たな風が吹き込み、以前とはまた違った楽しい雰囲気になりました。留学生も交えた授業も多く、文化交流を行いながら楽しく勉強できます。学生同士も和気藹々として仲が良く、優しい先生方のもとで日々学んでいます。中国語中国文学研究室は、様々な分野、様々な視点から中国を見つめることができる研究室です。■比較文学 大多新 徳丸さん(3年) 比較文学研究室では、さまざまな文学作品を比較することで、それらの作品についてさらに深い理解を得ることを目的としています。とはいえ、ある対象を研究する際に、それ自体のみをひたすら追究するのではなく、他の事物と比較して検討することは、全ての研究の基本であり、必ず踏むべき重要なステップでもあります。ですから、比較文学研究室においては基本的にはどんなことを研究しても自由です。それは日本の文学作品でもよし、外国文学でもよし、果てはポップミュージックなどでも研究の対象となり得ます。実際、私も二年次においては『東海道四谷怪談』を、三年次では夢野久作『ドグラ・マグラ』を研究の対象としました。 さて、一昨年、昨年とも人数がやや少なかった当研究室ですが、今年は多くの二年生が加わり、研究室により一層の活気が生まれたように思います。今後ますます、当研究室が発展してゆくことを願ってやみません。■言語学 山村 かなえさん(3年) 言語学研究室では、世界中の言語や方言について研究しています。高校までは英語以外の外国語に触れる機会は限られていたと思いますが、言語学研究室では様々な言語に自由に触れることができます。様々な言語について学び、比較したりすることは、多くの知識を得るだけでなく、自らの考え方、視野を広げることにも役立ちます。研究室には留学生が多く、いっしょに授業を受けることも多いので、他の文化に触れる機会が多くあり、多くの刺激を受けることができます。 昨年の9月、京都大学へ異動されることになった千田俊太郎先生の送別会を行ないました。千田先生はパプアニューギニアの言語がご専門で、マニアックな授業とユニークなキャラクターでいらっしゃいました。送別会には多くの方々が集まり、いつでも熊本を思い出していただけるような記念品の贈呈や余興が行なわれました。千田先生が京都でもご活躍されることをお祈りしています。■日本語日本文学 南 麻里さん(3年) 日本語学や日本文学を学ぶことの魅力は、その物語や言葉の根底にある日本人の心のありようを知ることができるところだと思います。 日本語日本文学研究室の授業内容は大きく日本語学、古典文学、近代文学に分けられ、それぞれ異なる角度から日本の文化や思想を知ることができます。そのため、学生たちは多方面へ知識を広げつつ、自分の興味関心のあるテーマを見つけることができます。 また、当研究室の雰囲気はとてもよく、今年は夏にバーベキュー、秋に合宿、冬には鍋パーティーを行いました。もちろんこれら以外にも様々な企画がありますが、どんな行事であっても、いつも和気藹々とした雰囲気は変わらず、とても楽しい時間が過ごせます。所属する学生の人数も多いため、授業内容や発表の準備などでわからないことがあれば、気軽に研究室にいる先輩たちに尋ねることができます。 大変なこともありますが、たくさんの仲間と、頼りになる先輩や先生方に恵まれた日文研究室で過ごす学生生活は、何よりも豊かで充実したものになると思います。文学部通信 第13号5▲ Pizza Party at English Students’ Room, 30 Oct 2013▲ オープンキャンパスを終えて▲ 研究室で資料整理をする2、3年生▲ 仮面舞踏会?となって盛り上がった千田先生の送別会▲ 阿蘇神社▲ 盛況のオープンキャンパス▲ 阿蘇合宿文 学 科

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