文学部通信11号
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文学部 ~この1年~文学部 ~この1年~■英語英米文学 中本 絢香さん(3年) 英語英米文学研究室は、イギリスやアメリカなどといった英語圏の文学作品、あるいは英語そのものについて学ぶ、比較的人数の多い賑やかな研究室です。春には新2年生が新たに加わり、さらに賑やかになりました。授業によっては学年が入り交ざるものもあるので、異なる学年同士が仲良くなることもできます。10月には4年生による卒論の中間発表が行われ、3年生もその頃から卒論の指導が始まります。また、2年生の頃から英語で書かれた文学作品を精読する授業があり、多くの英米文学作品に触れることができます。英米文学の歴史も学ぶことができ、作者や作風などに関する知識を得ることもできます。 母国語ではない英語を学ぶのは非常に大変ですが、先生方の熱心な指導のもと、多くの文学作品を通して英語に触れられる喜びを感じながら日々奮闘しています。苦戦しながらも作品と真正面から向き合い、理解していくという非常に有意義な時間を、多くの仲間に囲まれながら日々送っています。■言語学 竹迫 真貴子さん(2年) 言語学では、様々な国の様々な言語について研究します。複数の言語を比較することで、その言語が持つ特性を発見していくことができます。言語は、その言葉を話している人々の生活に根付いたものなので、言語を学ぶことはその言語を使用している人々を学ぶことにも繋がります。またそうすることで、私たちが普段使っている言葉である日本語を見つめ直すことができ、新しい発見がなされていくのです。 現在言語学にはたくさんの中国人留学生がいます。講義中は中国語、日本語、時には韓国語を用いてそれぞれの言語の違いに刺激を受けています。留学生との何気ない会話の中で、互いの言語事象の違いについて気づくこともあります。たくさんの言語に生で触れることができる環境にいることは、私たちが様々な言語に興味関心を抱く良いきっかけになっています。 言語学の授業はたいてい少人数のため、分からないところがあればいつでも先生に質問することができます。先生方はいつもやさしく、そしておもしろい話をしてくださいます。少人数だからこそのアットホームな雰囲気で、楽しく学校生活を送っています。■中国語中国文学 吉田 槙さん(3年) 中国語中国文学研究室は、古典から現代に至るまでの幅広い時代の小説や詩などを学ぶ中国文学を始め、中国の方言や漢字の成り立ちなどを学ぶ中国語学、思想や生活習慣といった中国の文化など、広く「中国」について学ぶことのできる研究室です。古い歴史と広大な国土を持つ中国は、学ぶべき事も実に様々です。また、留学生の方と触れ合う機会も多く、作品の中だけではなく現実の中国に触れることもできるでしょう。当たり前のことですが、中国と日本は別の国です。文化や文学には様々な違いがあります。中国について学ぶことで、日本について新たな視点を持つ契機になるかもしれません。 中国語中国文学研究室は少人数の研究室なので、先輩方や先生方とお話しする機会も多く、皆で餃子を作ったり合宿をしたりと、アットホームな雰囲気の研究室です。皆で助け合いながらそれぞれの課題に取り組み、日々切磋琢磨しています。■独語独文学 松尾 未来さん(3年) 独語独文学研究室では、文学・思想・歴史・言語から芸術・音楽・食文化・スポーツ・サブカルチャーにいたるまで、ドイツ語圏のさまざまな領域が研究対象です。私たち学生はそんな幅広いジャンルの中から自分が興味を持ったものについて自由に日々研究に励んでいます。授業はたいてい少人数で行われるため、とても密度の濃い学習ができています。人数が少ない分学生同士、先生と学生間も仲がよく、研究発表の授業では変に畏まることもなく素直な意見が出てきます。ちょっとした疑問や感想も大切にできるフレンドリーで素敵な環境です。 ドイツ語圏への留学は熊大の協定校が、長期のものではボン大学とザールラント大学、そして短期のものでは夏季休暇中のフライブルク研修、といくつも可能性があります。私の学年では半数がドイツへの留学を体験しており、そのうち一人は現在もボン大学へ一年間の長期留学中です。短期留学から帰って来た学生は口々にまた留学したいとドイツでの経験を語り、とても充実した留学生活を送ったようです。 ドイツという魅力に惹かれて集った先生方や学生たちのいる個性的な独語独文学研究室。私たちは毎日ドイツ語やドイツ文化に触れつつ楽しく知識や価値観を磨いています。■日本語日本文学 田辺 泰裕さん(3年) 日本語日本文学研究室では、様々な時代の文学や語学について学ぶことができるので、日本の文化や考え方に深く関わることが出来ます。 研究室には、多くの学生が訪れ、和気あいあいとしながらもまじめに演習の準備や課題に取り組んでいます。演習の準備をする際に解らないことや疑問点がある場合には、先輩方に気軽に尋ねることもできます。 さらに、先生方や先輩との交流を深めるイベントがたくさん有ります。その中の一つである日文合宿旅行で、本年度は阿蘇・九重方面へ行きました。先生方と二・三年生で、様々な場所を回り、レクリエーションでは毎年恒例の百人一首を行います。また、10月には文学部の国文学会があり、本年度は大学院生二名が研究の成果を発表しました。 日文の学生は発表の準備で研究室に行くことも多く、また恒例行事などで先生方や先輩と交流する機会も多いので、楽しく充実した研究室ライフを送っています。■比較文学 緒方 友里翔さん・北川 可奈子さん・中村 優里さん・東田 紗代子さん(3年) 比較文学というと耳慣れない言葉だと思います。この研究室では、国や時代、芸術ジャンルの域を超えた作品やその相互の関連について研究しています。古典、近現代の文学作品はもちろんのこと、神話、宗教、伝承、映画、音楽、児童文学など幅広い領域の作品を取り扱っています。西洋、東洋の様々な文学・芸術・思想を専門とする先生方のもと、学生たちは自分の興味・関心に合わせて自由に課題を設定し、研究することができます。 比較文学では書かれた国や時代にとらわれず、作品に描かれる人間の本質に迫っています。比較することはあくまで手段であり、比較研究をすることで明らかになったことから何を読み取るか、ということが私たちの課題です。またこのような研究を通して、文学についての知識を深めるだけではなく、多角的な面から物事を見る視点や、物事の是非を見極める能力を養っています。 私たち比較文学専攻の学生は、更なる知識の習得を目指し、研究を重ねていきます!■仏語仏文学 福木 実佳さん(4年) 仏語仏文学研究室は、明るく仲が良い、こぢんまりとした研究室です。少人数の授業が多いので、学生全員が積極的に参加できます。授業の内容はフランス文学とフランス語文法が中心です。決して易しいものではありませんが、先生方の手厚いご指導のもと、日々頑張っています。また、ネイティブの先生との会話の授業や、協定校であるフランスのボルドー大学からの留学生たちとの交流は、生のフランス語、フランス文化を学べる絶好の機会です。ときおりパーティーを開催し、学生同士の交流を深めています。このように私たちの研究室には、フランスについて学びたいことを追求出来るきっかけがたくさんあります。毎日楽しく勉強を頑張っています!文学部通信 第11号5▲ 平成23年度 英文研学生・教員一同▲ 先生のお誕生日、留学生と一緒に餃子作り▲ 日文研究室研修合宿(九重)にて▲ 課題研究発表風景▲ 卒論中間発表にて▲ 独文合宿(阿蘇)にて▲ ブーゲンヴィルの言語調査文 学 科

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