文学部案内2019年度
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留学生・留学経験者の声歴史を学ぶのに最適な大学本の歴史について学ぶなら、熊本大学はまさに最適な場所です。学内の永青文庫研究センターや、多種多様な九州の歴史、そして今日でも国際的で賑やかな「城下町」として栄える熊本のまち、それら全ては刺激的な滞在や実り多い勉強と研究の前提といって間違いありません。時には、言葉の壁や文化の違いから難しい場面に遭うこともあります。しかし、それも異文化についての考察を促す貴重な経験になるのではないでしょうか。日が留学を決意したのは「肌感覚で異文化に触れられたら」という程度の軽い気持ちがきっかけでした。留学した当初は、意思疎通の面で戸惑ったり、外国人観光客扱いをされる辛さもありましたが、みんなと同じ時間を共有することで「また会いたい」と思える友人がたくさんできました。また、何よりも自分の財産になったのが、現地で仕事をしている多くの日本人の方々との出会いです。元気のあるベトナムという国で自分の夢を叶えようとしている人や、国籍や人種を問わずフェアな雇用を心がけている経営者の方などなど。留学する前までは、目標や夢が曖昧だった私ですが、留学を経験したことで、新しい目標、新しい価値観、新しい選択肢が見えるようになりました。私歴史学科 世界システム史学コース 1年 シュテファン・ブルーヒン さん留学先でのたくさんの出会いや経験を通して新しい目標、価値観、選択肢が見えるようになった櫻間 涼花 さんチューリッヒ大学(スイス)留学元  将来の自分を力強く後押しの夢は、「森の幼稚園」を日本に設立することです。その夢実現の第一歩として、森の幼稚園の活動が世界で最も盛んなドイツへ留学。留学中はボン大学で教育学の講義などを受講しながら、ヴァルツヴェルゲ森の幼稚園で実習を行いました。また、ドイツ国内と国外を合わせて4つの森の幼稚園を視察。ドイツでの活動を通じて、春夏秋冬に沿った教育方法や教育を支える人達の思い、森の幼稚園の多様性などを体感でき視野が広がりました。私文学科 欧米言語文学コース 4年  小島 聖人 さんボン大学(ドイツ)留学先 新しい世界を発見学力を高めるために熊大に来たのですが、実際に学校生活を体験したら、異文化との触れ合いによって新しい世界を発見しました。中日文化が長い歴史の流れでぶつかり合ったり、お互いに浸透したりしているので、共通点があると同時に多くの違いも存在している、その点を特に感じています。これからは、文化史研究室に所属するのを機に、双方の文化への理解を深めながら、価値のある研究をできたらいいなと思っています。語歴史学科 世界システム史学コース 1年 沈妍さん杭州師範大学(中国)留学元  コミュニケーション情報学科 コミュニケーション情報学コース4年 ハノイ貿易大学(ベトナム)留学先   

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