文学部案内2019年度
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国際化時代のなかで、柔軟かつ適切に対応できる人材や、互いに有益で意義深い国際交流を推進できる人材の育成も、文学部の教育目標の重要な要素をなしています。国際交流個人の意欲と自主性を尊重し、国際交流活動の機会を提供International 外国人教員よりメッセージ引率したドイツ留学プログラムでのこと。学生がレストランで「Menü」(メニュー)を注文したら、日替わり定食が出てきました。「Menü」という言葉は、語源は一緒ですが、日本語では「品書き」で、ドイツ語では「定食」を意味します。このような経験を足がかりに、背景にある言語の仕組みや文化に目を向けることで、異文化と自国の文化への理解が深まります。長期留学では、言葉と文化の壁に苦しむこともあるでしょう。けれどもその中で、それを乗り越えて手に入れる経験は、かけがえのない一生の財産です。文学科 欧米言語文学コース(独語独文学)トビアス・バウアー 准教授言葉と文化の壁を乗り越えてQ.1AQ.3Q.1AQ.3文学部には、アジアや欧米地域の様々な国の留学生が在籍しています。一緒に授業を受けキャンパスライフを送ることはもちろん、彼らのチューターとなってより親密な関係を築き、文化間の相互理解を深めていくことができます。春と秋には留学生とチューターを招いて、学部の歓迎ランチパーティが開催されるなど、異文化を体験できるイベントもあります。キャンパスやイベントで異文化体験「留学」には多様な形態があります。交流協定を結んでいる海外の大学と学生を相互に派遣する「交換留学」と、夏休みと春休みの長期休暇中に実施される「海外語学研修」や「サマープログラム」は、大学あるいは文学部が提供しています。自分自身で留学先を選び手配する「語学留学」「国際インターンシップ」「国際ボランティア」といった私費留学することもできます。こういった留学先での勉学について、修得した単位を審査のうえ熊本大学の単位として認定する仕組みがあります。協定校への交換留学や私費での語学留学も留学には経済支援制度が用意されています。文部科学省が民間との協働で始めた、返済不要の奨学金や事前事後研修などの支援「トビタテ!留学JAPAN」では、交換留学など単位取得を前提としたアカデミックな留学だけでなく、インターンシップやボランティア、フィールドワークなど、学校以外を舞台とした多様な活動に対しても提供されています。さらに「海外語学研修」や「サマープログラム」では、日本学生支援機構(JASSO)が提供する「海外留学支援制度」が利用できるほか、短期の私費留学でも利用できる貸与型の奨学金もあります。また、本学が実施している国際奨学事業は、留学を含む海外での学習・研究活動、インターンシップなど短期の活動に対して支援を行なっています。多彩な経済支援制度が留学をサポート留学留学生との交流文学部には異文化に関する授業がたくさんありますが、実際の体験は何物にも代えられません。留学のみならず、キャンパスでの異文化体験が、広い視野や複眼的な価値観を育てます。

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