文学部案内2019年度
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アジア史では中国を中心とした東アジアの歴史を研究対象としています。中国は日本とは全く異なる社会を築いてきました。その一方で、日本は中国から様々な面で影響を受けています。漢字が現代日本語の文字としても使用されていることからみても、その影響が現在にも及んでいることは明らかでしょう。アジア史の研究は、まずは漢文の読解を通じて行われます。高校までは国語科の学習内容に過ぎなかったものが、歴史を解釈するツールの一つになるのです。当時の人々が何を思い、考え、社会を作り上げていったのか。生き生きとした彼らの言葉が私たちに語りかけてきます。ある特定のテーマについて研究室で自由に議論するだけでなく、実際に現地へ行って社会や人々を直接見ることで、過去と現代の中国についての理解が深まります。私たちと異質な社会でありながら、「近い」国でもある中国を歴史的に見ることで、私たちに新たな視点と考えが生まれるのではないでしょうか。漢文を通じて中国の歴史を解釈。生き生きとした彼らの言葉が私たちに語りかけてくる。島藤 和也さん歴史学科世界システム史学コース4年歴史学科 世界システム史学コース(アジア史)コースの詳細は25-26ページでも紹介※約800年前の城郭地図の拓本『平江図』(写真)は文学部にて現在展示中0304

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