文学部案内2019年度
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教育研究領域(履修モデル)Department of Literature本コースは比較文学履修モデルのみによって構成されています。「比較文学」は学際的な文学、文化研究の分野で、比較文化も含まれます。文学作品に限らず、今日では美術、映画や音楽といった視覚、聴覚表象全般を研究対象とします。「比較」とは、開かれた視野から、物事をなるべく相対的に捉えようとする学問的姿勢と視点をいいます。専任は4人で、日中韓の文化・文学、初期近代英国文学の受容、東ヨーロッパの越境文学、日中近現代の比較文学をそれぞれ専門とし、広い領域をカバーしています。比較研究の基本として、それぞれの地域の文学・文化への理解を深めるために、他コースの科目(概論・基礎演習・演習・特殊講義など)をもカリキュラムに取り入れています。浅薄にならないように、幅広く、かつ深く学ぶことができるのが特色です。比較文学文学部 文学科超域言語文学コース?どんなことを学ぶのですかコースでは、文学や文化を複眼的・国際的に考察する視野を養うことを目標としています。「超域」とは、地域や学問の領域を超えるほか、研究方法を融合させることをも意味します。よって、「東アジア」と「欧米」をまたぐような研究や、それ以外の地域の研究もこちらで扱います。研究対象は、文学はもとより絵画や演劇、映画、マンガなど広く文化の諸事象に及びます。研究手法も、対象を実証的に分析する方法に加えて、複数の文化事象を比較検討することで新たな知見を得る、比較文学の方法論を用います。比較文学とは、「超域」研究にうってつけのアプローチです。つまり異なる言語、文化を背景とする文学・芸術作品について、「影響」「受容」「変容」などに着目することで、その特色を明らかにするだけでなく、人類にとって文学とはなにか、文化の構造はどんなものか、そんな普遍性を追究するのです。かなり挑戦的ですが、同時に自分の帰属する文化や文学への理解も深まるでしょう。文学や文化の多様性と普遍性を追究本比較文学 授業風景

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