文学部案内2019年度
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Department of History中国を中心とする東アジアを主な対象としています。日本社会ができ上がるうえで、中国文化は大変大きな役割を果たしました。同時に、地理的には近くても、日本と中国は人類史学的に見て、対照的な社会を発展させました。国際化の21世紀にますます注目が集まる東アジアの歴史を追究することで、人間社会の発展の仕組み全体に光を当てていきます。どんなことを学ぶのですか年次に学生はコースに分かれると同時に履修モデルにも分かれて各分野の学習をスタートします。少人数教育体制のもと、学生は3年間かけて段階的に西洋やアジアの歴史、近代思想史や様々な文化現象を学び、それぞれについての知識と理解を深めていきます。その一方で、世界史を各国の歴史とだけ捉えるのではなく、世界を一つのまとまり(「システム」)と考え、西洋、アジア、日本の展開を相互に関連づけながら、歴史をグローバルな視野から把握することも目指します。歴史を探求する過程で、学生は調査方法を学び、史料や文献の読解力を高め、分析力、論理的思考力、ディスカッションやプレゼンテーションの力を身につけます。本コースでは、人間や社会について、多面的に考察を加えることを通じて、柔軟な思考態度と国際的な視野をもって現代社会の課題に向き合い、自らの考えを発信できるような人材の育成を目標としています。グローバルな視点で歴史を学ぶアジア史学文学部 歴史学科世界システム史学コース?現代社会において先進モデルとされることが多い欧米社会の内実や歴史について学びます。西欧を絶対ではなくあくまで一つの地域として考え、その歴史を裏も表も含めて理解しようと努めています。ヨーロッパ史ならびにアメリカ史を研究教育の軸とし、学生はこれらを手掛かりに卒業論文のテーマを探すことになります。西洋史学第一に、高校までに習ったことのない「もう一つの歴史」、思想史を学びます。歴史、とりわけ「近代」を生きた人物の思想が研究対象です。第二に、日本とヨーロッパを中心として、「文明」「進歩」「自由」など近代を支えてきた思想を手掛かりに近代の意味を考え、相対化していきます。第三に、マイノリティ問題やジェンダー、デモクラシー論など現代的課題も積極的に取り上げます。文化史学2教育研究領域(履修モデル)カリキュラム例紹介西洋史学 授業風景

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