新しい人生を始めるために 僕らが選んだのは北の大地だった
湖畔のホテルから朝靄の煙る 白樺林を抜けると湾岸道路
色付く山並を映す青空と 遠くの島を背に風切る鳥たち
「冬になればこの先通れないからね」 訛りに溢れた優しさ感じた出会い
林檎園の隣のポプラ並木は 昔と変わらぬロマンを誘う景色醸し
時期外れのラベンダー諦めた午後は 童話の世界にたたずむコスモス畑
風景を逆さに映す鏡の湖 アイヌの町で見つけた北キツネの宿
故郷の人たちに贈る土産物 手にして帰った旅から二年目の春
僕らの旅路の夢語る時が来たら お前はお前の夢堂々と語れ
陽射し受けた毬藻とお前の写真 新たな生活の中の静かな時間