夕 陽 に 寄 せ

(1991/3/9)

詩・曲  大 野 龍 浩


  疎水沿いの小路を走りながら見上げる 茜色に染まった雲の向こう

  君の住む町並も暮れ泥む黄昏に 家路を急ぐ人で溢れる頃

  遠くで暮らす君 今頃仕事を終え 燃える夕陽見てる頃だろう

  離れてるけど同じ愛を見つめて 過ごす思いが今 風に溶けた

 

  城跡の広場から見下ろした僕の町 お互いの冗談は遠慮がちで

  手土産にと贈った饅頭をいつまでも 食べずにいた気持ちがありがたくて

  遠くで暮らす君 今頃仕事を終え 海岸沿いの道を走る頃

  遠くから祈るよ気づかれないように 風に込めた思い 夕陽に寄せ

 

  遠くから祈るよ気づかれないように 風に込めた思い 夕陽に寄せ


「私が作った歌」

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