去り行く女[ひと]

(1994/4/3)

詩・曲  大 野 龍 浩


  出来るものならば あの日の寒椿を

  思い出にすることが 罪にならなければ・・・

  出来るものならば 海辺の焚き火の

  暖かさを力に 生きて欲しいけれど・・・

  「ふれあい」(1)の歌の 弾き語りの涙と

  小児病棟の キャロリングの響き

  哀しいまでに 美しく秘めた思い

  したためた手紙 届いた午後

 

  三寒四温の 梅の花の季節

  去り行くあなたを 追わなかった交差点

  「桜が咲けばきっと 新しい出会いがある」と

  つぶやいた言い訳が 人込みに散った

    一度限りの ドライブとレストラン

    喜んでいたのは 嬉しかったけれど・・・

  ※  生まれて初めて 女[ひと]を傷つけた町に

      さよならを告げる 今年の春

 

  ※ 繰り返し

 

  (1) 作詞:山川啓介、作曲:いずみたく、歌:中村雅俊、1974年4月1日発売


「私が作った歌」

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