研究室からのメッセージ

 英語学・英文学という学問は、古くて、しかも新しい学問です。日本では明治の頃から始まりました。有名なラフカディオ・ハーン、夏目漱石、厨川白村などの作家は、英語英文学の学者でもあって、かつて熊本大学の前身である旧制第五高等学校で教鞭を執ったこともあるのです。「英語英文学分野」はその伝統を受け継いで、更に発展させようと努力しています。
 英語学では、英語が社会・政治・文化などとの関連でどのように成長していったか、特に文学作品の中で英語がどのように使用されて優れた言語芸術を生み出しているかを具体的に考察します。作品としては、中世のチョーサーの物語詩や、初期近代及びミルトンの詩を、語彙・文法・文体・思想などの面から考えます。英文学では、詩・劇・小説を作家の思想・作品の構成・時代背景・批評などの視点からとらえて講義を行っています。具体的にはシェイクスピアの劇、18−20世紀の英国小説、ジェイムズをはじめとする19世紀アメリカ小説、また英米文学批評などがテクストとして使用されています。
 これら広範囲にわたる講義(詳細は、平成10年度「英語英文学分野」時間割の各担当教官名をクリックして下さい)は、専任スタッフおよび学内の兼任講師によって行われています。専任の外国人教師もいて、英語の実践的な面を鍛えていく機会にも恵まれています。  また、アメリカのモンタナ大学、イギリスのダラム大学やバーミンガム大学、それにオーストラリアのニューカッスル大学に留学する制度がありますので、在学中に海外生活を体験することもできます。
 毎年、卒業生の約四分の一が、中学・高校の英語教師になっています。その他の就職先には、公務員、マスコミ、金融、流通、コンピューター関連企業などがあり、卒業生はそれぞれの分野で活躍しています。研究を続けたい人には、大学院に進む道があり、修了生の多くが研究職についています。
 私たちスタッフは、英語を正しく読むことができ、英文学を理解し、英語で自分の考えを表現できる人を育てたいと思っています。
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南阿蘇国民休暇村にて合宿(4/10/98)

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草千里にて(4/10/98)


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