永すぎた春にサヨナラを告げるから 君を連れて旅に出よう
故郷に住む父母の元へ 遥かな夢乗せて
手にさえ触れぬ清らかな恋だった 週に一度の手紙だけが
二人に課した唯一の約束 喧嘩もしたけれど
出逢いはいつも突然過ぎて 戸惑いの風残すけれど
心に堅く永遠[とわ]への希望 見つめていた僕だった
隣に座る君の横顔を伝う 白い涙が窓に光る
「何でもないわ」振り向く君の目は 幸せ色してた
離れ離れの暮らしに心 揺れることもあったけれど
時の流れに途絶えぬ愛を 求めていた僕だった
孤独に耐えていた頃の笑い話 君に話して聞かせれば
微笑みながら頷く澄んだ瞳は 心を和ませる
長い時間をかけて愛を 育んで来た二人だから
きっとこれから上手く行くよ そんな思いが涌いて来る
祈りに暮れた日々を思い出す度に この幸せが胸に滲みる
求めた夢が叶えられた事に 静かに感謝しよう