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地理空間学は、自然・人文両現象が相互作用を通じて地表面上に織りなす、さまざまな空間的構造にみられる普遍性と特殊性を研究する学問です。従って自然から人間社会にわたる広範な分野が研究対象になります。研究目的によって対象は地球全体から小集落まで、さまざまなスケールが考えられ、 それに応じて研究方法もさまさまです。概してスケールが小さい場合は、 研究上必要なデータを自らが野外調査で収集しなくてはならず、 スケールが大きい場合は既存データを収集するのが一般的です。
このようにしてデータを収集し、研究目的に整合するように解析するためには、 データ収集方法と並んで相応の解析技術も身につけることが必要です。それゆえ本教育研究領域では、 野外調査による観察・データ収集は無論のこと、地形図・空中写真の利用・判読を実習に組み入れた講義を行っています。
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熊本県人吉・球磨地域での
地理空間学調査実習
(JAの担当者に栗の出荷について
インタビューする学生)
2007年9月 |
| また本研究室に備え付けのパソコンを用いてのデータ解析や地図作製が行えるような実習も講義の中で行っています。 ただし、データ収集や解析技術だけに長けていても研究できません。 卒業論文のテーマを各自がきめて、 論文の完成に向け邁進するために、研究目的を明確にし、適切な研究方法を確立するための勉強が必要です。 ゼミや講義は無論のこと、 講義外の時間でも研究室で、教員、先輩らとの活発な討論の場が生まれ、地理学的センスを培う機会はいくらでも求められます。 内外の風土に学生らしい新鮮なメスをあて、新しい学問の姿を創造してほしいと思います。 |
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卒業論文のテーマ例
水害被災地居住者が持つ転出入の意識に関する地理学的考察/熊本県における保育所利用者の送迎行動に関する地理学的考察/熊本市の市電沿線における住民の交通手段選択/熊本県球磨地方における焼酎製造業の存立基盤/宮崎県野尻町における農業構造の変遷/熊本市に編入合併された旧飽託郡四町における旧町ごとの地域差 |
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寶月 拓三先生(環境地理学)
大学で勉強する地理学は、高校での教科としての地理とは内容が異なり、単にどこではどんな産物あるいは現象がみられるかということよりも、ある現象がなぜ限られた地域にしかみられないのか、他の現象とどのような関係をもってその地域に現れるのか、など、現象の裏にある発生のメカニズムを解き明かすことに主眼があります。そのため、高校で地理を学習してなくても、大学で地理学を十二分に勉強できます。何よりも大事なのは、「何故だろう?」「何故かしら?」という好奇心が旺盛であることかも知れません。 |
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佐藤 光(3年)
高校の地理と大学の地理学は違います。高校で地理が好きだった人が大学の地理学を好きになるとは限りません。逆に高校の地理を嫌いだった人が大学の地理学も嫌いになるとも限りません。とにかく、地域を見ることに興味があれば、大学の地理学を楽しめると思います。1、2年次で、地理学に関する講義を受けて、具体的に自分が研究したいことが見つかれば、3年次からどんどん研究していけばいいと思います。1、2年次で見つからなくても、地域を見ることが好きならば、専門的に地理学を学んで損はないです。また、地域を通して社会活動や経済活動を見ていくことも出来るので、就職する前に地理学を学んでおくことは非常に役に立つことだと、僕は思います。さらには、自然地理学と呼ばれる分野では、文学部でありながら理系的な内容も学びます。だから、地理学は理系の人も楽しめるはずです。理系は不得意という人は人文地理学の分野で専門性を高めていけばいいのです。とにかく、地域を見ることが好きだという人は地理学の分野で自分のオリジナリティーを発揮してください。
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