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民俗学は、ふだん私たちが何気なく行なっている慣習やしきたり、言い伝えなどの由来や歴史的な変遷の過程を明らかにし、その現代における意味について考える学問です。聞き取り調査や祭礼行事の参与観察などのフィールドワークと、文献研究とを共に重視し、国内各地はもちろん、日本に近接するアジア諸地域の民俗文化も比較研究の対象として、日本社会・地域社会の抱えるさまざまな課題の解決、地域振興における民俗文化の役割などについて追究します。
民俗学
公民館で地域の方々から
民俗文化の聞き取り調査
(西原村布田公民館、
2007年9月23日撮影)


学年
授業内容
授業科目例
1年次
民俗学に関する基本的な知識を身につける。
民俗調査の範囲について学び、民俗調査法の初歩の知識を身につける。
民俗学概論
2年次
民俗学に関する幅広い知識を身につけ、民俗調査の方法論について学ぶ。
演習形式の授業により、専門分野に関する体系的な知識を身につける。
民俗学概論
基層文化論演習
地域文化論演習
社会調査法概説
3年次
調査実習によって民俗調査の基本的な技術を体得する。
2年次で学んだ知識と課題を深化させるための演習、特殊講義により問題関心を広め、各人が自身の研究課題を設定し、4年次の卒業論文へ結びつけるようにする。
社会調査法実習
地域科学演習B
地域科学特殊講義A
4年次
各人が具体的な研究テーマに沿って卒業論文を作成していく。
学生と教員との討議および演習形式での中間発表を通じて各人の論文作成作業を補助する。
地域科学演習B
地域科学応用演習
卒業論文のテーマ例
熊本の芝居小屋に関する若干の考察−大正期の八千代座における芝居興行の実態−/柳川における稲荷信仰の一側面−変化する太郎稲荷の機能−/現代の俗信をめぐる民俗学的考察/平成期における黒崎祇園祭の変容に関する一考察

安田 宗生先生(漁撈民俗・民俗芸能)
民俗学民俗学では学生自身の問題意識を最も重視し、各人の関心にそって調査・研究できるようにこころがけています。それぞれの地域に伝承されている文化の調査・研究の経験を積むことによって文化財行政、博物館の学芸員、また、世界の民俗社会・文化の研究を活かして国際的な場で活躍できるようにしています。

宮川 由以子 (4年)
「民俗学」という学問を知っていますか。この学問は皆さんの生活に関わるほとんど全ての事象を研究の対象にした学問です。こう言うと生活に関わることなんて知っている、興味ないと思う人もいるでしょう。でも、それは間違いです。知っているつもりでいるだけです。民俗学はそんな、皆さんが知っているつもりになっている事を改めて、どのようなことなのか、どうしてそうなったのか、何故あるのか、などの視点とフィールドワークという手法を用いて研究していく学問です。今まで知っているつもりのままでいた事象はありませんか。近所の寺社、妖怪、家の生業、衣食住、俗信、子供の頃の遊びなど、生活に密着している民俗学は知的好奇心を満たす学問なのです。