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明治以来、ドイツ語文化圏の思想・文学は日本人の精神形成に大きな影響を及ぼしてきました。それにはカント、ニーチェ、ゲーテ、カフカといったビッグ・ネームの他に、グリム兄弟やミヒャエル・エンデによって継承されたメルヒェンの伝統などが挙げられます。建築、音楽、演劇などのジャンルでの影響も計り知れません。少し飛躍しますが、近年の環境保護政策に見られるドイツのある種の思想性も我々に刺激を与えているものの一つと言えましょう。
当研究領域では、詩・小説・戯曲の原典に触れて上記のようなドイツの豊かな精神文化に触れる一方、学問的な分析・研究としては、ドイツ語研究の基礎である中世ドイツ語から出発し、現代ドイツ語の文法構造の解明、さらにドイツ語文体論研究、そして文献学的手法や現代解釈学の文芸理論など、幅広い領域・方法論を扱っています。コミュニケーションのためのドイツ語および最新のドイツ事情については、ドイツ語を母国語とする外国人教員が中心になるなど、wwwによる情報収集や電子メールによる情報発信をも取り入れた教育を行っています。独自に運営している学生ホームページも本分野の恵まれた学習環境の一つです。

このように、独語独文学は、独語学・独文学を柱とする学問的な方法論とならんで、国際化の進む現代社会における異文化理解のための柔軟な姿勢が学べる場でもあるのです。
 

学年
授業内容
授業科目例
2年次
1年次に学んだドイツ語文法の基本事項の再確認をすると共に、それをさらに発展させて、専門的な基礎能力を養成するような授業を行っています。 独語学演習
独文学演習
独文学史
3年次
より高度の原書読解能力の向上を目指すと共に、発表形式の授業を重視し、ドイツ語運用能力の向上を図っています。 独語学演習
独文学演習
独語学特殊講義
独文学特殊講義
4年次
卒業論文の執筆がスムーズに進むことを主眼とした授業が行われています。 独語学特殊講義
独文学特殊講義
課題研究
卒業論文のテーマ例
シュタイナー教育/シュリンクの『朗読者』/ドイツの歴史教科書/日独の介護保険制度/カフカの『変身』/ドイツの「赤ちゃんポスト」/クリムトの絵画/受動態の日独語比較研究

荻野 蔵平先生(ドイツ語学)
私たちの研究室は、看板に「独語独文学」を名のっていますが、そこで行われている研究のテーマは、まずドイツのみならず、オーストリア、スイスなどドイツ語圏全般にわたっています。またその内容もドイツ語学やドイツ文学はもちろんのこと、ドイツ語圏の社会制度、歴史、教育、環境問題など広い意味での 「ドイツ語圏文化研究」に及んでいます。さらに、もう一つの特徴としては、ドイツへの留学・研修が盛んなことで、毎年多くの学生諸君が、ドイツのボン大学、ザールラント大学両大学との交流協定やフライブルクでの夏季ドイツ語研修旅行を利用してドイツに出かけていき、ドイツ語の腕を磨いて帰ってきます。

矢島 ゆうき(4年)
独文研究室では、少人数でのアットホームな雰囲気の中で授業が進められるため、リラックスして気軽に質問や感想を言い合い、共に考えを高めることが出来ます。また、様々に絞られたテーマから広く“ドイツ”に触れることで、ただ学ぶのではなく興味を持って意欲的に勉学に励める環境になっています。ドイツW杯で興味を持った人にも、この研究室でもっと魅力的なドイツに触れてほしいです。

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