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日本史研究室では、ほぼ全時代・全分野の研究ができるようになっていますが、各教員の研究領域との関係で、特に近世史とその前後の中世・近世移行期、近世・近代移行期に重点を置いたカリキュラムを組み立てています。
2年次から始まる専門教育では、本学に寄託・架蔵されている永青文庫細川家文書や阿蘇家文書など数多くの古文書・古記録史料を駆使して、史料の読解力を養うことを主眼としています。また3年次に実施する野外実習では、未整理の文書群を素材に、目録作成から写真撮影、関係する遺跡などのフィールド調査、さらに保存・活用法の策定までを、その古文書が伝来してきた現地で行うことによって、歴史の理解を立体的なものにすることを目指しています。
総体として、学生が、歴史の「読み手」から「書き手」に成長できるように構成されたカリキュラムになっています。こうした正課以外にも、学生の自主的なゼミや研究会がたくさん開かれているのも特徴の一つでしょう。その中には、毎年3年生が九州大学日本史研究室の3年生と研究交流している「合同ゼミナール」もあり、近年は本研究室が中心となって、近隣の大学へと交流の輪を広げようとしています。

学年
授業内容
授業科目例
特色:古文書実習と演習を中心とした、積み上げ型の指導。
2年次
基礎知識の修得。古文書の解読法、取り扱い法を学ぶ。 日本史概説
歴史資料学実習A
歴史資料学演習A
3年次
調べ、発表し、討論する力を養う。研究テーマをみつける。 歴史資料学特殊講義A
歴史資料学野外実習A
課題研究指導
4年次
卒業論文を作成する。 課題研究指導
卒業論文のテーマ例
中世内乱期における子どもの社会的位置/中世における時宗教団の研究/近世日向国における山陰一揆の歴史的位置について/島津氏と関ヶ原合戦/明治維新期における民衆の信仰と生活/『家の光』に見る昭和初期農村女性についての一考察

吉村 豊雄先生(日本近世・政治経済史)永青文庫で絵図史料を閲覧
日本史研究は歴史資料としての古文書を重視しています。古文書というと、なにか埃くさい、現代社会にはおよそ無用な反故(ほご)同然のものと考えている方もおられると思います。ところが一見なにげない古文書も、見ようによってはさまざまな歴史情報に満ちているものです。こうした古文書のもつ歴史情報を時間の経過のなかで読み解いていくと、先人たちが私たちに発信している多くのメッセージを知ることができます。日本史研究室では、古文書という歴史資料に埋もれた先人のメッセージを現代社会のなかで読み解く感性と能力を培うことをめざしています。意欲に満ちた若者を待っています。

西上 史恵(2005年度入学)
日本史研究室に入り、何よりも嬉しいと感じたのが、生の古文書が解読できることと、活字ではあるものの書簡・日記などを通して、歴史を見直すという演習ができたことです。今まで自分がどれだけ「知っているつもり」であったのかが分かるよい経験ができます。
また、授業以外でも、研究室遠足、合宿、他大学とのゼミなど学生主体のイベントを通しても、日本史の楽しさを実感できることでしょう。日本史研究室では貴重な史料を直接手に取ることができるし、先生方、先輩たちがいつでもやる気のある人をサポートしてくれます。あなたも日本史研究室で「やる気」をぶつけてみませんか?

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