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歴史学科の中でも、文化史は、とてもユニークな分野です。
第一に、文化史は日本や中国やイギリスなどという特定の地域を研究対象とするのではなく、「文明」「進歩」「自由」「ナショナリズム」などの、「近代」を支えてきた思想を手がかりに、「近代」という時代の意味を考え、「近代」を相対化することを目ざしています。第二に、「近代」を生きた人間の思想を対象とします。彼(女)らが、社会の中で何を考えどう行動したのか、どのような国家や社会を理想としていたのか。それらを考察することで、現代を生きる上で必要不可欠なものの見方考え方を学びます。

第三に、幅広いグローバルな視野を獲得するために、ヨーロッパと日本の「近代」を同時に学び比較考察します。第四に、民族問題や人権、ジェンダー、デモクラシー論など、現代的課題も積極的に取り上げ、社会的関心と現実的感覚を磨き上げます。
思想史を中心に幅広い学習ができる分野は、他の国立大学の中にはほとんどありません。さあ、あなたのために、文化史の扉は開かれています。

学年
授業内容
授業科目例
特色:卒業論文の作成に向けた2年次からの一貫指導。
2年次
調べ、読み、話し、書くための基本的力量を養う。 世界システム史基礎演習
文化史概説
3年次
基本的力量の更なる充実をめざす。研究テーマをみつける。 課題研究
世界システム史演習
4年次
卒業論文を作成する。 課題研究
世界システム史演習
卒業論文のテーマ例
手塚治虫論/報道写真家名取洋之助/平塚らいてう研究/石川啄木の社会思想/ミヒャエル・エンデ研究/チャールズ・チャップリン研究/ナチズムと自由/ナショナリズムの現在/ローザ・ルクセンブルクと民族問題/二本木遊郭研究/ハンセン病と宗教/戦争と音楽−山田耕筰を中心に−

小松 裕先生(日本近代思想史)
文化史、と聞くと、「正倉院鳥毛立女屏風」とか、「大徳寺大仙院庭園」とか、教科書にたくさん出てくる建築・美術・文学作品などを暗記しなければならなかった苦しさを思い出し、思わず身構えてしまうかもしれません。しかし、そうした文化史イメージは今すぐ捨ててください。私たちが扱うのは人間です。「近代」を生きた人間の意識や精神、文化を創り社会経済制度を支えた思想などが基本的な研究対象です。文化史に来て魅力的な歴史的個性と出会い、語らってみませんか。あなたの人生が豊かになること請け合いです。
内山 克也(4年)
私たちは、日本と西欧の近代思想史を学習しています。
思想家のことを学習すると、それまで教科書の中だけで現実性を帯びていなかった人物が、様々な思想を持った「人間」であったことを知ります。私は文化史に入ってから自分自身の考え方も変わったと思います。
研究テーマも広く、社会問題から人物まで自分の興味のあるテーマを研究できます。ちなみに私は、『サザエさん』の作者である長谷川町子さんの思想で卒業論文を書こうと思っています。研究室の雰囲気もよく、研究室のメンバーとしゃべったりするのはとても楽しいです。私は文化史でよかったと感じています。

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