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活動内容

【KAFS】熊本人類学映画会 第1回 「ロバート・フラハティ作品に見るエスノ・フィクション」

2016.06.30

6月29日(水)にKAFS第一回セッションが行われました。

 
★詳細:
【イ ベント・研究室】Kumamoto Anthropology Film Society (KAFS) 第一回 Ethnofiction: The work of Robert Flaherty 6/29, 17:30-, the College of Cross-Cultural and Multidisciplinary Studies
 

第一回セッションではドキュメンタリー映画の父といわれるロバート・フラハティの作品を上映し、エスノ・フィクションとは何かを考えました。

まず、フラハティの『極北の怪異(極北のナヌーク)』(Nanuuk, 1922, 英)のいくつかの場面を交え今回上映したような古典的な民族誌的映画についての導入から始まりました。
そして、『アラン』(Man of Aran, 1934, 英, 73分)が上映され、その後参加者同士でフラハティの作品におけるドキュメンタリー的な要素と彼の演出について話し合いました。

ジョシュア先生、慶田先生と参加者の質疑応答の時間では、「これはありのままの事実なのか」「やらせなのか」といった質問が出てきました。
特に『アラン』はアラン島の厳しい自然とそこで生きる人びとが描かれています。何度も映し出される断崖絶壁と数十メートルはある荒々しい白波と大シケの中で漁をする人々の映像は圧巻です。
しかしそれと同時にフラハティの中にあるアラン島の人々のイメージが意図的に演出されていることが感じられます。実際にフラハティがアラン島の人々に指示を出して撮影した場面もあります。
『アラン』ではアラン島の人々の実生活を写しそうした事実を集め映像という一つのまとまったドラマを形作る演出がされています。『アラン』は正確には民族 誌的とは言えないかもしれません。また、フラハティのことを人類学者と断定はできないかもしれません。しかし、彼の作品が民族誌を書く文化人類学者に影響 を与えているという事実も彼の作品から理解できる気がします。(田口)

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写真:『極北の怪異』を手掛かりに古典的映画について説明をするジョシュア・リカード先生

 

KAFSの次回の活動は7月の下旬を予定しています。
次は現代的映画として上映作品は中村かれん(Karen Nakamura)教授の作品です。
詳細は後日掲載いたしますのでどうぞお楽しみに。

 

 

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