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活動内容

中野歩美 調査報告

2010.10.01

2010年08月21日から09月14日までの約4週間、インドのジャイサルメールへ短期調査に行ってきました。調査地であるジャイサルメールは、インド北西部ラージャスターン州の西側に広がるタール砂漠のほぼ中央に位置し、パキスタンの国境から100キロほどのところにある小都市です。砂漠のオアシス、ゴールデンシティと呼ばれることからも分かるように、街の中心部にそびえたつ黄土色の城やその周辺に並ぶ細やかな彫刻が施された昔の町並みからは、かつて交易の中心地として繁栄した趣を今も感じることができます。

今回の調査目的は、現地の指定カーストであるBhil、Jogiのもとを訪れ、彼らの日常生活に潜む独自の社会秩序を明らかにすることと、現在も移動生活を続けているJogiが「ジプシー/ロマ」の祖先であるとされる根拠の一つになっている、彼らの芸能文化を実際に記録・観察することでした。

Bhilの人々が暮らす小さな村に滞在し、コミュニティの人々と生活を共にするなかで見えてきたことは、彼らの日常生活のありとあらゆる活動の中に、ごく自然な形で宗教が入りこんでいるということです。彼らのもつ社会秩序を明らかにするためには、その背後にある宗教観について、より深く知る必要があると感じました。また今回の調査では、彼らの芸能文化についての研究活動があまり進められなかったので、次回の調査に向けてさらに基礎知識を積んでおこうと思います。

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