Activity
活動内容

春休み活動報告

2009.04.01

シンジルト

2009年2月19日から3月20日まで、中国青海省黄南チベット族自治州河南モンゴル族自治県とその周辺のアムド・チベット地域で調査を実施しました。この調査は、科研研究「人間と動物の関係をめぐる比較民族誌研究:コスモロジーと感覚からの接近」(基盤B 研究分担者)の一環であり、主として「ツェタル」(意味として日本語の「放生=ほうじょう」に近い)という慣習に焦点を当て、人間と動物(羊やヤクなどの家畜)との関係の動態を考察するためのものでした。調査を通じて、[1]各地においてツェタルという慣習は存在し、その慣習は住民の日常生活に深くかかっていること、同時にチベット仏教の影響が強いことを確認することができ、[2]また、ツェタルを行なう方法や理由に関する住民たちの解釈に地域間の相違が大きいこと、神聖視されるはずのツェタル儀礼を受けた家畜が実際には強盗に遭ったり、売買されたりするような現象も存在すること、とりわけ若い世代の住民たちにとってのツェタルの存在が徐々に希薄になりつつあることを把握することができました。

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