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研究室ニュース

【KAFS】7/27(wed) 17:30- セッション第二回, 2nd Session 'Bethel: Community and Schizophrenia in Northern Japan' by Karen Nakamura

2016.07.07

第一回エスノ・フィクション、一般参加もありほどよく盛り上がりました。
『アラン』は「エスノ」、人々の共同体的生活を題材としたフィクション映画として私の中におさまり、子どもの動きはチャップリンのようにもみえ、波のしぶきはヒッチコックの『めまい』を想起させました。

【KAFS】熊本人類学映画会 第1回 「ロバート・フラハティ作品に見るエスノ・フィクション」

[議論メモ]
Q: フラハティは人類学者だったのか?
A: 映像人類学に影響を与えはしたが、人類学者とはいえないのでは。たしかに、民族誌という他者表象も、人類学者が勝手に書いた虚構であると批判を受けたりす る。しかし、人類学では対象と共に時間を過ごす中で、相手にとっての日常における真実、事実をなんとか描こうとする。一方、フラハティ作品にはやらせの有 無以前に、対象の強いロマン化がみられ、フラハティ自身が望む「アランの人々像」―荒野で圧倒的自然と闘いながら暮らす人々といった―が前面に押し出され ていた。その意味で、フラハティ作品には再帰性があまりない。今後取上げる予定のジャン・ルーシュ作品はまた別の次元にあり、ジャン・ルーシュのエスノ・ フィクションとはなにかを考えていく必要がある。



第二回は7月27日(水)17:30- です!
文化/映像人類学者カレン・ナカムラの民族誌映画 Bethel: Community and Schizophrenia in Northern Japan をご一緒にどうでしょう。

「べてるの家は、1984年に設立された北海道浦河町にある精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点です。」http://bethel-net.jp/?page_id=9

「べてる」では病を生きる当事者たちがあたりまえに生きる場所づくりが目指されているようです。「べてるまつり」では「幻覚妄想大会」というなんじゃそりゃという大会が開かれたりして、2015年にはナカムラさんも参加、発表されています。http://bethel-net.jp/?p=1923

「普通」と「特別」の境界ってなんだろう?人として社会的に安心して生きるとは?当事者として語るとは?
幻聴や妄想、様々な症状を抱えながらもべてるでは「普通」に暮らせる、隠していた症状についてみんなに話せる、安心して住める、問題だらけだけど楽しめ る・・・。人類学者と撮られる人々の相互作用、そして撮る撮られるの関係から生まれる自己認識や発言といった活き活きとした循環が映像にあふれています。

日本人の父母(人類学者)を持つがインドネシアで生まれ、オーストラリア、日本、アメリカで育ったというナカムラさん。彼女自身の定まらないアイデンティティを背景に考えてみるのも興味深いです。

クレイジー・イン・ジャパン』(中村かれん、医学書院、2014)

http://disability.jp/nakamura/nakamura-jp.html


http://www.imdb.com/video/wab/vi2320106777/


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べてるねっと
http://bethel-net.jp/

[べてるの家の理念]  http://bethel-net.jp/?page_id=9
・三度の飯よりミーティング ・安心してサボれる職場づくり
・自分でつけよう自分の病気 ・手を動かすより口を動かせ
・偏見差別大歓迎 ・幻聴から幻聴さんへ ・場の力を信じる
・弱さを絆に ・べてるに染まれば商売繁盛 ・弱さの情報公開
・公私混同大歓迎 ・べてるに来れば病気が出る ・利益のないところを大切に
・勝手に治すな自分の病気 ・そのまんまがいいみたい ・昇る人生から降りる人生へ
・苦労を取り戻す ・それで順調、などなど
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(香室)


Kumamoto Anthropology Film Society (KAFS)
運営委員:慶田勝彦、ジョシュア・リカード、香室結美、田口由夏

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