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【ミニ・イベント】松田美緒さん・山口亮志さん 特別講義 2015.11.05(木)

2015.11.13

先週木曜11月5日、歌手の松田美緒さん、ギタリストの山口亮志さんが、熊大に遊びに来てくださいました!(予告編はコチラから)

今回は二本立てで特別講義をおこないました。前半の部は、ジョシュア・リカード先生の授業の一環として行われ、通常は留学生を対象としているため英語による講義となりました。松田さんは、世間にはほとんど知られていない、日常を生きる人々が受け継いできた様々な民謡のルーツに出会うため、日本各地を旅しフィールドワークを続けてこられました。ジョシュア先生の授業では、文化人類学やフィールドワークを扱っていることもあり、学生たちは松田さんの「歌を介して」その土地の歴史や、歌と関連の深い民間伝承を発掘していくという調査方法に関心を寄せていました。
この日は、松田さんのニュー・アルバム『クレオールニッポン――うたの記憶を旅する』に収録されている歌の中から、日本各地、海外において日本の文化や言語に影響を受けた歌をいくつも披露していただきました。長崎の隠れキリシタンの小さな島に伝わる歌「花摘み歌」「こびとの歌」に始まり、日本統治時代のミクロネシアでひとりの女性がつくった恋の歌「レモングラス」などなど。ほかにも、秋田のマタギが山に入る前に歌っていた歌「山子歌」など、どの歌も、そこで生きてきた人々の思いが、時代を超えてもなおストレートに届いてくるものばかりでした。はじめは、松田さんの「クレオールニッポン」という言葉に首をかしげていた学生も、歌や実際の体験、調査についての話を聞いて日本文化へ新しい発見ができたようです。松田さんが日本や世界を巡り発掘していった歌や歴史だけでなく、調査方法や実際の体験も興味深く、学生だけでなく多くの参加者が惹きつけられていました。

つづく後半の部でも、たくさんの歌とお話を聞かせていただきました。個人的に一番印象に残っている歌は、「五木の子守唄(ブラジル版)」です。もともとは熊本県球磨郡の五木村で歌われてきたこの子守唄ですが、松田さんが歌うのは、五木村からブラジルへ移民した人々のあいだでアレンジされ歌い継がれてきたものだそうです。日本とは地球の反対側にあるブラジルという国で、熊本の小さな村の子守唄が、しかも熊本弁で歌われていたということにとても感動しました。現代の音楽はメディアを通して移動するのが当たり前となっていますが、むかしの音楽は人とともに移動していたんだということに改めて気付かされました。

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そのほか、世界各国の歌も歌っていただきました。陽気で底抜けに明るい歌「Saiko」、ユダヤの音楽であるセファルディー民謡など、山口さんによるエキゾチックなギターの音色と松田さんの歌声に、聴衆一同聴きいっていました。松田さんの歌声は言葉では表現できないものすごいパワーがあり、第一声から全身がぞわぞわっとしびれ、終始こころ揺さぶられっぱなしでした。

夜の部では、人類学研究室にて、パバオのタイ料理を囲み小さな宴。山口さんのギターとともに、みんなで歌って踊りました♪
一日にして完全にお二人のファンになってしまいました。夢のような時間をありがとうございます。
またぜひ熊本にいらしてください!                                                                       by 片岡&田口                      
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