• ホーム
  • 研究室ニュース
  • 【人類学会】京都人類学研究会10月例会 10/9 : 悪魔に触れられたとき ~現代イタリアのカトリック教における悪魔祓いに関する言説・体験とその間感覚性をめぐって~
Lab News
研究室ニュース

【人類学会】京都人類学研究会10月例会 10/9 : 悪魔に触れられたとき ~現代イタリアのカトリック教における悪魔祓いに関する言説・体験とその間感覚性をめぐって~

2015.10.01

人類学会経由でのお知らせです。


2015年10月9日(金曜日)18:30開演(18:00開場)

【会場】

京都大学人文科学研究所本館101セミナー室 http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/access/access.htm

【タイトル】
悪魔に触れられたとき
~現代イタリアのカトリック教における悪魔祓いに関する言説・体験とその間感覚性をめぐって~
 
【発表者】
デ・アントーニ アンドレア(Andrea De Antoni)
立命館大学国際関係学部・研究科 准教授
 
【コメンテーター】
田中雅一 
京都大学人文科学研究所 
 
【要旨】
過去数十年の間、人類学において、人間の経験の条件としての「身体性」の重要性が見直され、「文化と自己の実存的基盤」(Csordas 1994)としての身体への関心が高まってきた。さらに、世界・環境の中で移動し活動する身体が、知覚の根源にあるだけでなく、人間が環境に住み込むための実践的知識や能力の習得の基盤であることも指摘されてきた(Ingold 2000,2013)。このような「身体化された心」の研究や「生態学」的視点にもとづいた知覚や能力についての研究には重要な革新をもたらしたが、環境と身体の媒体する感覚については十分に主題化されてこなかったと言える。

そうした中で、近年では、感覚を人類学的分析の対象とするのみならず、民族誌的知識の媒体と位置づける「感覚的民族誌」というアイデアも提示されている(Pink 2009)。しかし、これらの研究は、いまだ萌芽的な段階にとどまっており、身体と環境の相互作用を通じた感覚についての理論化が不十分なままである。さらに、これらの研究は自己と環境間の相互作用に注目する傾向があるため、その相互性あるいは感覚自体の社会的・間主体的(intersubjective)次元が十分に論じられてきたとは言いがたい。

本発表では上述の理論的背景を出発点にし、現代イタリアにおける悪魔祓い(esorcismo)の事例に着目したい。まず、第2バチカン公会議(1962~1969)とカトリック教の「近代化」の中の悪魔祓いをめぐる言説の構築過程を分析したい。また、様々なエクソシストと彼らの協力者である精神科医・精神分析医との相互作用により、「憑依」と「精神病」との境界線がいかに位置付けられるかを解明したい。また、私自身の民族誌的体験と2014年10月から悪魔祓いを受けてきた女性の体験にも注目し、Csordas(2008)が提供する、経験の「間身体性」(intercorporeality)に基づく「間感覚性」(intersensoriality)という概念を用いながら、「悪魔に触れられる」体験を分析してみたい。

【備考】
 
*京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ研究者・大学院生がその研究成果を報告する場です。
*事前の参加予約は必要ありません。どなたでも自由に参加いただけます。
*当日は資料代として200円いただきます。
*講演会後に懇親会を予定しております。
 
【問い合わせ先】
京都人類学研究会事務局
 
京都人類学研究会2015年度運営委員
*  代表:片岡 樹
*  代表補佐:田中 雅一
* 学生幹事:
一戸恒人、角田彩佑里、金澤大、顧平原、久保田和之、向楠、島田有紗、関口慶太郎、高橋歩唯、張詩雋、Te Monyrotha、長井優希乃、藤井萌子、彭宇潔、山崎暢子、山崎暁、善積実希

 

 

 

 

 

« 前のページに戻る